2024年4月の記事一覧

校長日誌 1年生入校時オリエンテーション

令和6年4月9日(火)1年生入校時オリエンテーションを行いました。進路指導やSSH、生徒指導、教務関係など盛りだくさんでした。すぐに対応しなくてはならないこと、だんだんにやればいいこと、整理して理解していってください。

以下は校長講話の要旨です。表示されない場合は<続きを読む>をクリックしてください。

 

 

校長講話要旨

 新入生の皆さん、こんにちは。校長の西野です。昨日の入学式はお疲れ様でした。大分緊張している様子が壇上からわかりました。疲れたでしょ。今週はまるまる5日間あります。メリハリを付けて、やるときはやり、休むべきところはしっかりと休みながら、明日、水曜日まで頑張ってみましょう。そうすれば週末が見えてきます。

 私から、新たに高校生活を始めた皆さんに、3つのことをお話します。

  一つは、入学式の話の繰り返しです。「他者を認め、尊敬と感謝の気持ちを持ってほしい」と言うことです。人は人とのつながりで生き生きとした人生を送ることができるものです。担任や顧問の先生方、クラスメイトや部活動、学校行事等で活動をともにする仲間に対し、敬意と感謝の気持ちを持って接してほしいと思います。

  二つ目はコミュニケーション能力についてです。みなさんの多くはコミュ力のある人を「他人と仲良く、話を合わせられる人」と思っているかもしれません。でもそれは、単に意見の合わない人を排除しているだけの人かもしれませんし、自我を抑えて他人に同調しているだけなのかもしれません。

  本当の意味のコミュニケーション能力というのは、「人間関係を壊さず、自分の意見を言える能力」だと、東京都立大の宮台真司教授が言っていました。コミュ力というのは、その人の性格(キャラクター)と思っている人も多いかと思いますが、そうではありません。後天的に身につけるものです。うまく自分の意見を伝えている人やいろんな人の発言を聞いて、どう伝えるのが適切か、人から、本から、日々学ぶことで身につく能力です。真のコミュニケーション能力を少しずつでも身につけると、高校生活が豊かなものとなると思います。

  三つ目は、高い志を持って高校生活を送ってほしいということです。単に偏差値の高い大学を目指せということではありません。社会に貢献できる人材になってほしいと言うことです。大きな目標と夢は、皆さんを前進させる大きな原動力となるはずです。自らの可能性を信じ、大きな目標に向かって、勉強や部活動、学校行事などに全力で取り組んでください。

  私からは以上です。一緒に頑張っていきましょう。

校長日誌 入学式

令和6年4月8日(月)令和6年度入学式を行いました。桜が満開の中、心配された天気もなんとか持ちこたえ、厳粛に執り行うことができました。新入生の皆さんにとっては、新しい生活への最高の出発になったと思います。2,3年生、教職員とともに最高の川女生活としていきましょう。

 
入学式後は看板の前で写真撮影を待つ新入生とそのご家族の列ができていました。

 

以下は、校長式辞の要旨です。表示されない場合は<続きを読む>をクリックしてください。

 

式辞要旨

 校門の前の桜が満開となった今日の佳き日、意欲に満ちた三五九名の新入生を迎え、埼玉県立川越女子高等学校令和六年度入学式を挙行できますことは、教職員一同にとりましても大きな慶びであります。
 入学式挙行にあたり、PTA会長様をはじめとする御来賓の皆様、新入生の御家族の皆様の御臨席を賜り、心から御礼申し上げます。
 ただ今、入学を許可しました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。在校生、教職員一同、皆さんを心から歓迎します。一緒に充実した川女生活を築いていきましょう。

 皆さんご承知のとおり、この川越女子高等学校は、明治三十九年に町立川越高等女学校として設立され、明治四十四年に県立移管されてから百十三年となる、県下でも有数の歴史と伝統のある女子高です。その歴史と伝統を受け継ぎつつ、現在は「学力の向上」と「人格の陶冶」を教育活動の柱として、生徒が主体的に学ぶ「質の高い授業」の創造に取り組んでいます。
 「学力の向上」に向けては、文部科学省から指定されている「スーパーサイエンスハイスクール」の各事業や、新聞を活用した学習、主体的・対話的で深い学びの実践など多彩な教育プログラムを用意しています。新入生の皆さんは、こうしたプログラムを有効に活用して自らの学力を高めてください。

 さて、先日、芸人、俳優、漫画家として多方面で活躍する矢部太郎さんの新刊「プレゼントでできている」(新潮社刊)を手に取りました。矢部さんが自らの半生を振り返り、プレゼントに関するエピソードを表現した作品です。作品に登場するプレゼントは物ばかりではありません。人や自然の優しさなど多種多様です。
 矢部さんは作品の中で、プレゼントで、気持ち、想い出、もう会えない誰かともつながっており、その沢山のプレゼントで自分もそしてみんなもできているのだということことを綴っています。

 私たちの人生は、物や行動、感情といった沢山のプレゼントを介した人とのつながりで形作られています。
 先ほどお話ししたとおり、本校は教育活動の柱の一つとして「人格の陶冶」を掲げ、生徒が自主的に行う学校行事などを通じて、人間力の向上が図れるようにしています。皆さんには、学校行事だけでなく、川女での高校生活全てを通じて、様々な人や物からのプレゼントに気づき、皆さんの普段の何気ない行動一つ一つが誰か・何かへのプレゼントになるようになってほしいと期待しています。そして、人や物や今いる空間からの沢山のプレゼントに感謝や尊敬の気持ちを持って、川越女子高校でよりよいつながりを作ってください。

 御家族の皆様、本校へのお子様の御入学誠におめでとうございます。この場を借りて、御家族の皆様に毎年お願いしていることがございます。お子様は高校三年間で精神的に大きく成長します。また、多くの生徒が在校中に十八歳すなわち成年となります。高校生活は成年への最終準備段階です。お子様が健全な成年となるために、今、お子様と堅く握っている手を少しずつ離してください。ただ、まだ分別に欠ける部分もあるでしょうから、お子様から目は離さないようお願いします。目は離さず、手は離す、です。新入生の皆さんも、川女生として自立していくのだという気持ちを持って、この三年間過ごしてください。教職員も一丸となり教育活動に取り組み、お子様の健全なる成長を支援して参りますので、御家族の皆様の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

 結びに、御臨席を賜りました御来賓の皆様、御家族の皆様に改めて心から御礼申し上げますとともに、本日入学した新入生の皆さんが健康で実り多い学校生活を送ることができますよう祈念し、式辞といたします。

校長日誌 写真撮影

令和6年4月8日(月)校門前の桜が満開の中、在校生がクラス集合写真を撮影していました。良い写真が撮れたのではないでしょうか。

校長日誌 着任式・始業式

令和6年4月5日(金)令和6年度着任式を行いました。着任式では、新に本校に着任した11名の教職員を紹介しました。新メンバーを加えた教職員一同で、今年度も生徒の皆さんを支援していきます。
着任式に引き続き前期始業式を行いました。校長講話の後、進路指導主任からは今年度の進路状況と新2,3年生に対す激励を、生徒指導主任からはある高校野球部監督の言葉「目の前のゴミをつかめない人間は、栄光をつかむことができない」をあげ、心豊かな周りに気を配れる生活をしてほしい旨を伝えました。
今年度も、皆さんが健康で豊かな高校生活が送れるよう期待しています。

 
進路指導主任講話   生徒指導主任講話

 

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校長講話要旨

 改めて皆さん、おはようございます。

 着任式で紹介したとおり、新しいスタッフが加わり、新しい年度が始まりました。気持ちを新たに、川女での生活をより充実したものにしていきましょう。

 さて、先日、テレビを見ていたら、今や世界的アーティストになったYOASOBIさんが出演しており、司会者がボーカルのikuraさんに「海外での音楽フェスティバルなどに出演する際、緊張をどうやってほぐしているか」と質問した場面がありました。

 そのとき、ikuraさんは
 ・「始まる前に瞑想する時間を作り、一度自分に向き合い、初心を思い出すようにしている」
 ・「どうしても歌手になりたくて、やっと歌手になれて、今、こんなにも沢山のお客さんの前で歌えるのは本当に幸せだ」
 ・「そう考えると、うまく歌わなくてはとか、良いパフォーマンスをしなくてはという重圧から解放される」
と言った内容の回答をしていました。

 自分がその場に立てることの喜び。彼女にかかるプレッシャーを上回るその喜びが、あれだけのパフォーマンスを繰り広げさせるのかと大変印象に残りました。

 皆さんはどうでしょう。3年生はいよいよ次の進路に向けて、2年生は様々な学校行事等の中心として、それぞれ昨年よりもプレッシャーがかかってきます。それを上回る何かを持っているでしょうか。

 重圧を上回る何かは誰もが持っているのだと私は思っています。もし、プレッシャーに弱いと思っている人がいたら、その何かに気づいていないだけなのだと思います。自分の原点に立ち戻って重圧を乗り越える何かを探し出し、最高のパフォーマンスが発揮して、皆さんが、昨年度以上の活躍をすることを期待しています。

 私たちも支援しますので、今年度も一緒に頑張っていきましょう。