2025年10月の記事一覧

校長日誌 SSH出張講義「HASSYADAI SOCIAL」

令和7年10月28日(火)SSH出張講義「HASSYADAI SOCIAL」を一般財団法人ハッシャダイソーシャルのご支援で実施しました。今回は、東京大学未来ビジョン研究センターの川崎昭如教授、そして保育、介護、食材など多岐にわたる事業を展開されるミアヘルサ株式会社取締役の関根秀明氏にお越しいただき、ご自身のキャリアパスや生き方について、貴重なお話を伺うことができました。 生徒たちは、両氏の経験談や生き方に触れることで、生徒が自身のキャリア形成における「選択」の重要性、困難に立ち向かう力、そして何よりも自分らしい「幸せ」を見つけるための「自分軸」の確立について深く考える大変有意義な時間を過ごすことができました。 関係の皆様、ありがとうございました。

校長日誌 本校卒業生 中野知香氏「第7回輝く女性研究者賞」受賞!

 本校卒業生で九州大学助教の中野知香氏が、この度「第7回輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)」を受賞されました。心よりお祝い申し上げます。

 「輝く女性研究者賞」は、科学技術振興機構が優れた若手女性研究者に授与する、大変栄誉ある賞です。

 中野先生は、東京湾から東南アジアにわたる広範なフィールド調査を主導され、海洋マイクロプラスチックの実態解明、検出法の開発、そしてその国際標準化活動に尽力されました。特に、開発途上国でも安価にマイクロプラスチックを分析できる技術の開発にも取り組むなど、多岐にわたる社会貢献につながる研究成果を上げていらっしゃいます。

 中野先生のご受賞は、研究者を目指して日々奮闘している本校の生徒や卒業生にとって、大きな励みとなることでしょう。

 中野先生の今後のさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。

校長日誌 第3回学校説明会

令和7年10月25日(土)学校説明会、公開授業、部活動見学を実施しました。
足元の悪い中、多くの中学生、保護者の皆様にご来校いただき、ありがとうございました。
皆さんと本校で入学式を迎えられる日を、教職員一同楽しみにしています。

校長日誌 SSH出張講義 本田技研工業訪問授業

令和7年10月24日(金)本田技研工業株式会社より、本校卒業生で研究者の方及びエキスパートエンジニアのお二方をお招きし、SSH出張講義を実施しました。
ご自身の進路決定についてや、研究・実験の楽しさ、苦労や喜び、人々に役立つ喜びなど、キャリア形成を考えていく上で大変参考になるお話をいただきました。
生徒もメモを取りながら熱心に聞いていました。
お越しいただいたお二人に心より感謝申し上げます。

校長日誌 進路講演会

令和7年10月23日(金)1、2年生対象進路講演会を行いました。今年度は本校OGで、東北大学大学院工学研究科教授、ファイトケミカルプロダクツ株式会社CTOの北川尚美先生を講師にお迎えし、「地域資源を活かした持続可能なものづくり」と題した講演をしていただきました。高校での進路決定についてや東北大学でダイバーシティを達成するための取組、現在の研究について等、生徒の進路決定に大変役立つお話をいただきました。北川先生、本日はありがとうございました。

校長日誌 第3考査

令和7年10月17日(金)2、3年生の第3考査が始まりました。1年生は月曜日からです。日頃の学習の成果を存分に発揮してください。また、結果に一喜一憂することなく、冷静に受け止め今後の対策や方針を練りましょう。

校長日誌 後期始業式

令和7年10月1日(水)後期始業式を行いました。雨のため気温も落ち着き、今回は体育館に全校生徒が一堂に会する集会形式で行いました。校長講話の後、進路指導部主任からは「時間の使い方」についてと「様々なものにチャレンジを」という内容について、生徒指導部主任からはSNSのについて、歩きスマホの危険性について等の講話をしました。
全校集会の後は、英語部の全国大会出場及び陸上競技部の関東大会出場の壮行会と弓道部、音楽部がそれぞれ関東大会に出場したので、その報告会を行いました。各部とも引き続きの活躍を期待しています。
更に続けて、生徒会から共学化問題に関するアンケート協力の呼びかけがありました。

校歌斉唱 進路指導主任講話 生徒指導主任講話
英語部 陸上競技部 弓道部
音楽部 生徒会長から激励 生徒会からの呼びかけ

以下は、校長講話の要旨です。表示されない場合は<続きを読む>をクリックしてください。

 

校長講話要旨

 皆さん、おはようございます。

 先日行われた紫苑祭では、紫苑祭実行委員会や生徒会をはじめとする生徒皆さんの協力で、素晴らしい文化祭を実施することができました。今年度は多くの高校と文化祭日程が重なっていたにもかかわらず2日間合計で8,500名を超える来校者があったのは、皆さんがよく考えて計画し、運営したからです。ありがとうございました。

 実行委員長さんや生徒会長さんはもちろんのこと、各班やクラス、更に細分化された担当の班長などのいわゆる「長」の皆さんは、集団をうまくまとめ、事を円滑に進めることに腐心したに違いありません。その皆さんのリーダーシップで紫苑祭は成功へと導かれたのです。大変だったこともあったでしょうが、その経験はきっと将来も役立つと思います。

 先日、「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」などの著書で知られている著作家の山口周(やまぐち しゅう)氏の講演を聴く機会がありました。

 その中で、山口氏は「リーダーシップというもの」について触れていました。そもそも「リーダーシップ」って何だろうということです。

 皆さん、誰でもいいですから、「あの人はすばらしいリーダーシップを発揮したなあ」という方を今思い出してください。その人のどんなところが素晴らしかったのでしょうか?

 山口氏が様々な企業の社員に「最高の上司の行動、発言」と「最悪の上司の行動、発言」を聞いたそうです。例えば、「最高の上司の言動、発言」では、「ビジョンが明確でぶれない」、「柔軟に方針を変えてくれる」などが挙げられ、「最悪の上司の行動、発言」では「頑固で一度言い出したら意見を変えない」、「方針がコロコロ変わる」などが挙げられたそうです。

 そうだよなと思いつつ、既に気づいている生徒の皆さんもいると思いますが、最高で挙げられた「ビジョンが明確でぶれない」と最悪で挙げられた「頑固で一度言い出したら意見を変えない」というのは意味合いが同じではないでしょうか。「柔軟に方針を変えてくれる」と「方針がコロコロ変わる」も同様で、山口氏は最高のリーダーがやっていることと、最悪のリーダーがやっていることは紙一重だと言います。

 そもそも最高で挙げられている「ビジョンが明確でぶれない」と「柔軟に方針を変えてくれる」は相反しています。最悪で挙げられた二つの例も同様です。ですから二重の矛盾が生じていると。

 ですから、リーダーシップというのは「行為」ではないと言っています。

 また、フレンドシップ、スポーツマンシップなど「~シップ」というのは、そもそも関係性の概念なので、リーダーシップも同様で、リーダーとしての関係性の概念であり、「能力」や「スキル」でもないと山口氏は言います。ある部署で抜群のリーダーシップを発揮した人が、別の部署では発揮できないという話はよくあります。

 つまり、リーダーシップは周りの人がこの人についていこうと思ったときに、現象として生まれるもの。リーダーシップは行為でも能力でもなくて現象だと。

 皆さんが先ほど思い浮かべたリーダーシップのある人のようになりたいと思ったら、行為そのものに着目するのではなく、どういった状況下で生まれた、どういった現象なのかということについて考えてみると良いかもしれません。

 皆さんはこれまでも、これからも、規模の違いはあるでしょうが、リーダーシップを求められる場面が必ずあります。学校や企業、地域、それに家庭の中などで、です。

 特に、1,2年生は学校行事や部活動等のリーダーとして活躍していく時期になりました。より多くの場所でリーダーシップを発揮することを期待しています。

 一方、3年生は部活動や学校行事等のリーダーは1、2年生に譲り、本格的な受験期にすでに入っています。気持ちと体調を整え、皆さんが希望の進路をかなえられることを期待しています。

 では、皆さん、後期もお互い頑張っていきましょう。