2021年12月の記事一覧
校長日記 NIE新聞コンクール(優秀学校賞・奨励賞)受賞!
12月24日(金)放課後、過日発表された「第12回いっしょに読もう!新聞コンクール」(全国大会)での優秀学校賞及び奨励賞(全国)・努力賞(埼玉県)の受賞披露・表彰が校長室にて行われました。全国5校として「優秀学校賞」をいただき、また3名の川女生が奨励賞をいただきました。さらに、努力賞10名(2年生)・努力賞14名(1年生)も受賞されました。
様々な新聞を読み、多様な考えを学びながら、思考力・判断力・表現力に磨きをかけ、自分自身の考えを発信していくことは重要です。今回の受賞は、まさにそのことが評価された結果だと思います。これからも常に様々なことに関心を持ち、学び続けて欲しいと願っています。受賞おめでとうございます。
校長日記 年末・全校集会にて
12月24日(金)年末・全校集会が会議室をベースにして、放送部のご協力のもと、各教室をつなぐオンライン形式で行われました。本校は前期・後期制のため、いわゆる終業式がないので、年末・学校集会を実施しています。校長講話(下段参照)に続き、進路指導部および生徒指導部からお話をいただきました。
まずは、武藤進路指導主事から、最近の大学入試の動向についてお話をいただきました。「後期試験まで踏ん張る、という気概を持ち続けて欲しい」「生活習慣を崩さず、毎日規則正しい生活を送って欲しい」「日々、計画的に学習を進めて欲しい」という助言をいただきました。また、野中生徒指導主任から、「服装・交通安全・SNS・防犯対策」について、本校の現状等を踏まえながら、改めて注意喚起がありました。また「人生が輝く20のことば」を配布された資料をもとに紹介し、「心と身体の健康」について助言をいただきました。
全体会終了後、生徒会主催による活動報告・壮行会が行われ、過日全国大会に出場した英語部(ディベート班)及び関東大会に出場(1/30埼玉会館)が決まった放送部が紹介され、生徒会長から激励の言葉・花束贈呈が行われました。さらに報告会・壮行会終了後、OA部からの連絡に続き、過日着任されたALT(キャロライン先生)が全校生徒に向け、ご挨拶をされました。この1年様々な活動を展開してきた川女生たち。さらなる飛躍をお祈りしています。よいお年をお迎えください。
《 年末全校集会・校長講話概要 》
本日は12月24日です。2021年も残すところ、あと7日となりました。皆さんにとっては、どんな1年でしたでしょうか。ぜひ立ち止まり、1年を振り返りましょう。飛躍するための何かヒントが見つかるはずです。さて、私たちは今、新型コロナ感染症という、目には見えないウイルスに直面しています。しかし、顧みれば、人類の歴史はウイルスとの闘いの連続でした。天然痘・チフス・麻疹・インフルエンザなど、人類は感染症と闘いながら歴史を刻んできました。そのような、ウイルスと人類の歴史の中で、大きな分岐点がきます。ルイ・パスツールの登場です。フランス人のパスツールは、19世紀に活躍した「近代細菌学の開祖」と称され、同時代のコッホと共に有名なサイエンティストです。本日は、このパスツールの話をします。
パスツールといえば、狂犬病などのワクチン開発で名が知られています。しかし、元々は、化学(Chemistry)の研究者でした。初期には、「分子の立体構造」の研究に取り組んでいました。ところが、アルコール製造業者から「ワインの腐敗原因を調べて欲しい」という依頼を受けます。この時が契機となり、パスツールは微生物学の研究に没頭することになります。ケミカル・サイエンティストがバイオロジカル・サイエンティストになったのです。研究を重ねた結果、「低温殺菌法」の開発という、大きな業績を残しました。その後、ウイルスの培養を発展させ、弱毒化した微生物を接種することにより免疫を得る、という発見に繋げます。ワクチン予防接種という、感染症に対する強力な武器を手に入れることとなったのです。生物学(Biology)の応用が医学(Medicine)の発展に繋がった、ということです。パスツールは、バイオロジカル・サイエンティストからメディカル・サイエンティストになったのです。特に、狂犬病ウイルスによるワクチン開発は有名です。
ちなみに、狂犬病ワクチン開発以前の19世紀前半の時代、狼や野良犬に噛まれて亡くなる事案は沢山ありました。当時の治療方法は、鍛冶屋で真っ赤に焼けた鉄を傷口に当てるという、想像を絶する治療方法だったようです。当時8歳の少年だったパスツールは、その治療による患者の悲鳴をよく耳にしていた、と記録に残っているそうです。さて、ケミカル・サイエンティストからバイオロジカル・サイエンティスト、さらにメディカル・サイエンティストへと研究分野を変遷していったパスツールは、日頃から大切にしてあった「モノ」がありました。それは、102冊の実験ノートでした。家族には、この実験ノートを誰にも見せないようにと言い聞かせていました。彼の死後の90年後に公開されるまで、この約束は守られたようです。
本日は、サイエンティストであるパスツールに関するお話をしました。皆さんは、どんな感想を持ちましたか。川女生の皆さんには、ケミカル・バイオロジカル・メディカルとパスツールが研究領域を変遷したように、『常に様々なことに興味関心を持ち続けて欲しい』と思います。「学び」に無駄なモノはありません。これからも、授業を大切にしながら、『「学び」は繋がっている』ということに気づき、学び続けて欲しいと思います。学び続けていれば、パスツールと同じように、様々な人生の転機に出逢うことでしょう。そんな転機が来ることを楽しみにして欲しい、と思います。
最後に、パスツールの残した言葉を皆さんに紹介します。それは、「チャンスは備えある所に訪れる」という名言です。英語では、「Chance favors the prepared mind」と言います。皆さんにもチャンスが来るように、これからも学び続けましょう。
校長日記 東京2020パラリンピック出場・西田杏先輩をお迎えして
12月23日(木)「持続可能な社会を生きるグローバル人材育成事業」の一環として、東京2020パラリンピックに出場された、本校卒業生・西田杏さんをお迎えし、特別講演会が行われました。体育館では1年生が直接講演会を聴き、2・3年生は教室でオンライン中継された講演会を聴きました。
西田さんは本校を卒業後、東京学芸大学に進学され、現在三菱商事にお勤めしながら、パラリンピアンとして活躍されています。講演会では、幼少期の自分のこと・障害と自分・川女での生活・パラリンピックについて等、幅広く様々なお話を後輩に向けて熱く語っていただきました。
講演会の中で特に印象に残った言葉は、「何事にもやるだけやる。これだけやったから大丈夫、と自分に言い聞かせる」「オリパラの大会(会場)は本当に独特の雰囲気」「365日毎日同じことを繰り返し、ルーティーン化する大切さ」「何かに挑むときには、逃げず・克服していく」「辛く厳しい練習では、言葉で「辛い」と弱音を吐かないことが自分の糧に繋がる」「障害のある方へのサポートは、まず勇気を出して声かけをすること」「出来ない、と決めつけないで、出来る、と自分に言い聞かせる」など、どれも重い深い意味のある言葉でした。最後に、川合市長から「川越市スポーツ賞」の授与が行われ、会場からは大きな拍手がわきました。次のパリ大会を目指し、ますますのご活躍をお祈りしています。
校長日記 第四考査はじまる。
12月13日(月)本日から16日(木)まで、第四考査が始まりました。12月も残すところ、後わずかになりました。今年を締めくくる大事な考査ですので、体調をしっかり整えて、万全の準備を行い、考査に臨んで欲しいと思います。
なお、本日初日は早朝から一部の交通機関の遅延となりましたが、全体日程を調整したり、別室対応等で考査は進んでいます。この4日間が川女生にとって、実りある日々となりますように。
校長日記 第73回卒業生・受験激励会にて
12月10日(金)放課後の時間において、昨年度の卒業生対象の「受験激励会」が生徒ホールにて行われました。会場には、関係の卒業生や当時の学年団(担任)の先生方が集まり、卒業式以来の顔合わせとなりました。久しぶりに会った卒業生は、笑顔で元気に受け答えし、これまでの生活の充実ぶりが伝わってきました。
激励会では、校長挨拶に続いて、武藤進路指導主事や皆川学年主任から励ましの言葉をいただきました。また、受験に関する事務手続等を合わせて行い、いよいよ本番に向けて準備が整ってきました。健康管理を徹底し、自ら立てた志に向かって進んで欲しいと願っています。桜の花の満開となる日を楽しみにしています。