2020年10月の記事一覧

校長日記 第二考査はじまる

10月19日(月)本日から第二考査が始まりました。日頃から感染予防対策を講じ、また生徒の皆さんの協力により、何とか本日を迎えることが出来ました。後期も始まり数週間経過しましたが、これまでの学習の定着を確認する機会です。どうか、計画的に考査の対応スケジュールを組み、さらなる学びに繋げて欲しいと思います。

教室の様子 静かな廊下 ドアの隙間から

教室のドアの掲示 真剣そのもの 実習生の学び

また、本日から教育実習生期間が始まり、まずは3週間組の11名の教育実習生が来校し、実習の心得等のガイダンスが行われました。1週間経過後には2週間組が2名加わり、合計13名のOGが母校の川女で実習に励むことになります。考査終了後から段階的に授業を担当することになります。実りある教育実習になることを願っています。

校長日記 学校説明会にて

10月17日(土)本校体育館にて学校説明会が行われ、900組に近い方々が来校されました。新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から、本日を4回に時間分けし、申し込んでいただいた方々が一か所に集中しないように、かつ感染防止を講じた上で実施させていただきました。

朝の来校の様子 受付も数か所に分けて 全体会の様子

さらに各時間での来校に対して、来校された方々のご理解・ご協力のもと、受付箇所を分散し、体育館ではソーシャルディスタンスで一定の距離を保ちながら椅子(指定席)を並べ、各説明時間を30分程度以内に収めさせていただきました。また4回の入替ごとに、椅子等の消毒の徹底を行いました。

入替時の消毒 ビデオ視聴 入場の様子

進路指導のお話 真剣に聴く参加者  映像の解説中 

校長挨拶に続き、教頭から学校概要及び入試について、そして進路指導主事より本校の進路指導・実績等について説明をさせていただきました。その後、本日限定の「川女生からのメッセージ」ビデオを流させていただきました。生憎の天候で、しかも様々な制限・制約の中でしたが、大勢の方に参加いただき本当にありがとうございました。受検生の皆さん、本日の説明会を機に夢の実現を祈っています。

会場の様子 椅子の上の資料 参加された方々

校長日記 PTA・後援会・体育文化振興会・空調等委員会、第2回理事会にて

10月3日(土)11時より、第2回理事会(PTA・後援会・体育文化振興会・空調等委員会)が常任理事会と合わせて視聴覚室にて行われ、今年度の新理事の方々が来校されました。新型コロナウィルス感染症防止の観点から、短時間で密を避けながらの運営となりました。

各会の会長様 校長の挨拶 全体の様子

開会の言葉に続き、各会の会長から(新井PTA会長・早坂後援会会長・弓削体育体育振興会会長)挨拶をいただきました。また、校長からは学校の様子を新型コロナウィルス感染症に伴う教育活動について、具体的に説明・報告をさせていただきました。

皆で一体感 澁川副会長の進行 感謝状の贈呈式

議事として、本部や4つの各委員会から事業報告及び今後の予定などについて、細やかな説明・報告をいただきました。その後、例年通りにはいかなかった新役員決めについて、1年生の役員の方々からは結果「立候補」という形で決まっていった経緯などが報告されました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。最後には諸連絡で一旦終了となり、引き続き、第1回推薦委員会、そして昨年度の執行部の方々への感謝状の贈呈が行われ、すべて時間内で終えることができました。役員の皆様の会への準備・運営について、感謝申し上げます。

校長日記 「後期」はじまる

10月1日(木)本日から「後期」が始まりました。6月の分散登校から徐々に学校生活が戻ってきています。前期は終了しましたが、後期での皆さんのますますの活躍を願っています。集会による始業式が実施できないため、Meetを利用しての各クラスでの始業式となりました。

会議室から校長講話 教室の様子 進路指導主事の講話

会議室でのコントール 皆真剣に聴く様子 教室での様子

校長講話(以下内容掲載)に続き、武藤進路指導主事から「志望を下げずに頑張ろう、という指導の中、全国では下がっている傾向となったが、本校生は最後まで諦めない傾向が強い。考え次第で勉強は辛くもなるし、楽しくもなる」というお話をしていただきました。また、野中生徒指導主任から「自覚と誇りを持ち制服を着こなそう。本校1年生活委員代表3名が参加した『自転車安全推進講習会』の紹介を通して、自転車による交通事故に気をつけよう。『人生で大切なこと』というテーマの文言を引用しながら、自分を大切にしましょう」というお話をしていただきました。今日から後期。前半の疲れを取りながら、さらに邁進していきましょう。そんな皆さんを川越女子高校は応援しています。

 

《 後期始業式(校長講話・概要) 》

 6月から「分散登校」となり、学校が徐々に始まり、気がつけば前期も終了となり、本日10月1日から後期となりました。これまで、皆さんには、感染症防止の観点から、三密の回避や手洗い、そして検温の徹底など、たくさんの協力をいただき、感謝します。
 さて、この度の新型コロナウィルス感染症の拡大により、「集まる自由」や「つながる自由」だけでなく、様々な自由の制約や遮断を余儀なくされました。また、これまでの「常識」が次々に崩壊しています。
 さらに、テレビやインターネットなどのニュースでは、聴きなれない言葉が多く登場しました。ソーシャルディスタンス、オンライン授業、リモート・テレワーク、ロックダウン、パンデミック、エッセンシャル・ワーカー、ニューノーマル、などです。
 そして、これまでの「常識」が崩壊し、新しい社会像・新しい社会的価値観が生まれています。6月に日本の経済産業省の管轄下の組織による報告書には、次の6つの「新しい価値観」が挙げられています。まずは、教育界でも始まっている「デジタルシフト」、そして米中の対立軸である「国際情勢の変化」。3つ目・4つ目は、コロナ感染回避による「中央集中から分散への変化」及びそれに伴う「産業構造の変化」です。そして5つ目・6つ目は、感染症回避に伴う人々の意識変化による「行動変容」及び「環境問題への意識の変化」です。いずれにせよ、これまでの「常識」が崩壊し、新たなる価値観が次々生まれてきています。
 ところで、「常識」が崩壊しても、変わらない・変化しないものもあります。「不易」という「変わらないもの」の代表が「学ぶ」ことだと思います。「学び」ということ、すなわち「学び」の本質は決して変わるべきでないと思います。本日は、「学び」の本質について、お話をしたいと思います。
 皆さんは、外山滋比古さんの『思考の整理学』という本を読んだことがありますか。この本には、「学び」の本質について書かれている部分があります。抜粋したものを、紹介します。
 『人間には、グライダー能力と飛行機能力とがある。受動的に知識を得るのが「グライダー能力」、自分でものごとを発明・発見するのが「飛行機能力」である。両者は一人の人間の中に同居している。グライダー能力を全く欠いていては、基本的知識すら習得できない。何も知らないで、独力で飛ぼうとすれば、どんな事故になるかわからない。
 学校はグライダー人間をつくるには適しているが、飛行機人間を育てる努力は、ほんの少ししかしていない。学校が熱心になればなるほど、また知識を与えるのに有能であればあるほど、学習者を受け身にする。ギリシャ人が人類史上最も輝かしい文化の基礎を築き得たのも、彼らに優れた問題作成の力があり、「なぜ」を問うことが出来たからだという。飛行機能力が素晴らしかったのである。
 さて、皆さんは、グライダー人間ですか。それとも飛行機人間ですか。前期を振り返り、自分の「学び」に対する姿勢を見つめ直してみませんか。
 外山滋比古さんの言うように、「グライダー能力」も「飛行機能力」も両者のバランスが大切だと思います。したがって、受け身になり過ぎた「学び」に偏ってしまうと、それ以上の進歩がありません。本日から後期が始まりました。「グライダー能力」だけでなく、時には「飛行機能力」を伸ばすために、「なぜ」「どうして」という学習意欲を大切にして、受動的学習から能動的学習に切り替えてみましょう。皆さんの成長を楽しみにしています。