3月26日(木)にお茶の水女子大学にて、SSH指定女子高校等課題研究発表会が行われました。近隣のSSH指定経験のある女子校(お茶の水女子大学附属高校・水戸第二高校・浦和第一女子高校・川越女子高校・熊谷女子高校・宇都宮女子高校・前橋女子高校)で集ってお茶の水大学にて発表会を行いました。
SSHで課題研究を行っている生徒24名、14件のポスター発表と2件の口頭発表を行いました。
発表をしながら意見を交流することで、自分たちの研究に対して助言や新しい視点を得ることができ、生徒たちにとって良い経験となりました。次は5月に本校で発表会があるのでそれに向けて頑張ってまいります。
3月17日(火)の放課後、本校に横浜国立大学名誉教授の根上生也先生をお迎えして、SSH出張講義「やっぱり世界は数学でできている12」を開催しました。
参加した生徒は全員タブレット(ノートPC)を持参し、GeoGebraというグラフを描くソフトを使い、「指定された4つの点を通る3次関数のグラフ」を求めました。最初はタブレットの画面上にグラフを描き、グラフの数値(係数)を色々と変えることでグラフの形を変え、みんなで試行錯誤しました。
その後、根上先生からこの3次関数を求める考え方を聞きました。まず、「2点を通る1次関数」を考え、同じ考え方で、→「3点を通る2次関数」→「4点を通る3次関数」というように拡張して行けば求めることができるそうです。
2045年に到来するといわれている「シンギュラリティ(AI(人工知能)が人間の知能を追い越す転換点)」以後も活躍できる人になるには、AIのように「たくさんの知識をため込んで答えを出す」だけではなく、「自分で考えて答えが出せる」ことが大事なんだというお話を生徒たちはみな真剣に聞いていました。
「続き」部分に参加した生徒の感想を掲載します。
【1年生】
・ある点を通る関数のグラフについて、とても汎用性の高い考え方を学ぶことができた。なんとなく理解することはできたけれど、もっときっちりと理解出来るとより楽しいと思う。より次数の高い数式についても考えてみたいと思った。
・まだ既に知られていることを知っていく段階だけれど、疑問点を出して探究することもできるのだとわかった。問いは「なぜ?」だけにこだわる必要はないと思ったから、これからは柔軟な発想で問いを立てられるようになりたいと思った。
・これからの時代で、AIと関わるには、博識なだけではなく、思考することのできる賢い人にならないといけないのだと思いました。新しい数学の見方を学ぶことができました。
・数学をこのような考え方で解くのは初めてだったので、楽しかった。
束と似たような考え方だった。座標を無理やりずらしても求められるのがすごいと思った。
・普段の数学の授業とは違った視点から数学のことを考えることができて新鮮でした。これからはただ公式を覚えるだけではなく、できそうなときにはその公式になる理由や証明もセットで考えられるようにしたいと感じました。
・AIがどんどん身近になってきている中で、自分たちにできることが何なのかがよくわかった。また数学の探究というのがどんなものなのかイメージできていなかったのでとても新鮮だった。授業でも、解き方だけ覚えるようなやり方をするのではなく、どうしてそうなるのか、自分で説明できるような勉強の仕方をやっていかなくてはと思った。
・機械的に進める計算頼みではなく、定理やグラフの関係などを元に式の求め方を探究していくのが、とても面白かった。今まで数学の研究についてイメージが全くわかなかったが、講義を通して少し数学の探究・研究についてイメージがわいた。
・自分は数学が好きで、将来数学を教える立場の仕事に就きたいとも考えている。今回のSSH行事を経て、数学を教えるときはもちろん公式も使うけれど、それ以前にその公式を使ってどうしたいかというような、数学を型にあてはめるだけの学問として捉えない考え方をもち、小学生のようなシンプルな考え方を忘れないようにしたいと思った。
【2年生】
・数学の授業とはまた違った説明方法や観点でとても面白かったです。
・本質を理解する理由を実感することができました。GeoGebraを使って指定の4点を通るような3次関数を見つける際、先生の用意した式を使ってだんだん完成していくのが面白かったです。
・数学を学習していって、手順はわかっているのに何をしているのかがわからないということがないように、という話が印象に残りました。普段の数学では公式や定理を使って演習問題を解くことのほうが多いけれど、探究も面白そうだと感じました。
本校の数学科教員も5人参加しました。