2023年10月の記事一覧

【SSHサイエンス教室】「プラスチック(合成樹脂)」

10月28日(土)の午後に第2化学室にてサイエンス教室「プラスチック(合成樹脂)」を実施しました。

1,2年生ともに高分子化学はやっていないので、そもそもプラスチックって何だろう?といった話から、縮合重合のしくみなどの講義から始まりました。
 ナイロンは絹(タンパク質)の構造をまねて安い原料である石油から作りだした繊維で、似た構造にすることで、絹の耐久性や光沢など繊維としての特徴・性質を持った合成繊維をつくることができました。
 このように、物質の構造とその物質の性質は関係があり、新しいプラスチックをつくる際に、「こんな性質にしたい」と思ったらその性質を示す構造を入れて「分子を設計する」ように開発が行われていて、医薬品や農薬でもこの考え方が使われています。

 後半は実験を行いました。まずはアセトンに発泡スチロールを溶かして小さなかたまりにして、その後また発泡させるといった演示実験をしました。吸水性ポリマーがどこまで水を吸収できるのか試してみたり、尿素樹脂を作ってみたり、水ガラスで遊んでみたり、紫外線硬化樹脂でレジンの作品を作ってみたりと、プラスチックに関わる実験を盛りだくさんやりました。

普段の授業でできない実験をいろいろとできて楽しいサイエンス教室になりました。

  

  

 

参加した生徒の感想です。

・まだ化学については詳しく学習していないですが、先生の説明により、何となく理解することができ、化学は面白そうな分野だなと感じました。また、実際に尿素やケイ素を使ってプラスチックを合成してみて、このようにプラスチックが出来上がるのか!と感心しました。 高吸水性ポリマーは、たった1gで100g以上の水を保持し、ジェル状にするのが驚きでした。今まで紙おむつの中にそのような物質が入っていることは知っていましたが、まさかそれまでとは思いませんでした。今回の化学教室を通して、プラスチックに関する様々なことを知ることができ、有意義な時間になりました。

・説明が分かりやすかったし実験もたくさんできたし、本当に楽しかったです。少し失敗してしまったりしてしまい、学びもありました。プラスチックについてさらに興味を持ったので貴重な体験となって良かったです。

・これまで何個かSSHの活動に参加してきましたが、自分で実験をしていくのは今回初めてだったので色々実験できて良かったです。

・まだ習ったことのない化学でしたが、少しは知識が増えたのではないかなと思います。/

・プラスチックは身の回りに沢山あるものだけど、どの原子からなるかなど、知らなかったことを知ることができて楽しかった。

・プラスチックは生活のなかでかなり使われているので、その身近なものについて触れられてよかったです。こうゆう仕組みだからこのような性質があるなどとても分かりやすく説明して下さってとても興味が出ました。

・一度に色々な実験ができてとても楽しかったです。プラスチックの種類がたくさんあることは知っていましたが、それぞれ全く違った性質を持っていることがわかりました。まだ触れたことのない化学分野のことを学ぶことができ、興味が湧きました。
・「プラスチックの構造と性質は繋がっている」という言葉が印象的だった。
・大学でも化学を学ぶ予定なので、大学でプラスチックについてより多くのことを学べるのが楽しみになった。
・難しくて分からないと思っていたプラスチックの話も、先生の話を聞いて化学をちゃんと勉強していれば自分でも理解出来る、ということがすごく嬉しかったです。生命科学系の進路へ進むので、こういったサイエン教室はこれからも積極的に参加していきたいと思いました。
・ケイ素樹脂のスーパーボールは砕けてしまって難しかったけど、結構楽しかった。講義で学んだ後に実験で遊ぶことができて学びが深まったと思う。
・ポリエチレンのレジ袋を引っ張った時に、最初は伸びても途中で止まってしまう理由を知ることができてすごく納得できました。
・私たちの身の回りには化学が応用された様々な製品があるけれど、その中身や原理は知らなかったので面白かったです。吸水性ポリマーはどこまでも水を吸うのが面白かったのでもっと大きい容器で試してみたいなと思いました。

SSHつくばサイエンスツアーに行ってきました

令和5年9月30日(土)2年生SSHクラスでつくばサイエンスツアーに行ってきました。

  川越からバスで往復し、JAXA筑波宇宙センター・地図と測量の科学館・サイエンススクエアつくば・地質標本館 の4か所を見学することができました。

  JAXAでは、宇宙飛行士の養成エリア・きぼう運用管制室・併設されているスペースドーム見学などを行いました。人工衛星の開発やロケット開発など様々な研究事業を知ることができ、興奮しました。見るところが多くて、時間が足りなかったぐらいです。日本の宇宙事業の成果や宇宙飛行士だけでなく宇宙の仕事に携わる現場を肌で感じてきました。

 地図と測量の科学館では、地図の変遷や伊能忠敬の足跡、日本列島の海溝の深さや国土の広さ、建材の測量の方法などを学びました。

 サイエンススクエアつくば(産総研の施設)では、さまざまな最新の研究の紹介が展示されており、説明を聞いたり体験したりできました。すでに実用化されているものが多く、研究について係の方に熱心に質問する生徒が多かったです。

 地質標本館では、ちょうど地学基礎の分野の勉強と重なっている内容でした。地質や鉱物の展示がたくさんありました。様々な鉱物の結晶を必死に写真に収めている生徒もいました。化石なども多くあり、触ることができるレプリカも置かれていて興味深かったです。また、液状化の簡単な実験を紹介していただきました。天気も良く、一日たっぷり学習することができ有意義な研修となりました。