校長日誌 全校集会・壮行会
令和7年12月24日(水)全校集会および壮行会を行いました。
全校集会では、校長講話の後、進路指導主任および生徒指導主任から講話がありました。
進路指導主任からは、「失敗したらどうしよう」と未来を心配しても、先のことは誰にも分からないこと、限られた残りの時間で自分に何ができるのかを考えて行動してほしい、などの話がありました。
また、生徒指導主任からは、道路交通法改正を踏まえた自転車乗車時の注意点について説明があり、あわせて「自転車安全運転推進講習会」に参加した生徒2名による伝達も行われました。
全校集会後には、1月に行われる関東地区高校放送コンクールに、アナウンス部門で出場する放送部の壮行会が行われました。。
なお、写真以降には校長講話の要旨を掲載しています。表示されない場合は、<続きを読む>をクリックしてご覧ください。
| 進路指導主任講話 | 生徒指導主任講話 | 放送部壮行会 |
校長講話 要旨
皆さん、おはようございます。2025年もいよいよ終わりが近づいてきました。今年は、皆さんにとってどんな一年だったでしょうか。楽しいことも、思い通りにいかなかったことも、きっとそれぞれにあったと思います。
日本全体を振り返ると、関西万博の開催、憲政史上初めての女性首相の誕生、大谷選手の相変わらずの大活躍など、前向きな話題が多くありました。私も大谷選手をニュースで見るたびに「おお、すごいな」と素直に元気をもらいました。
一方で、八潮市の道路陥没事故や各地で増え続けたクマの被害など、心配な出来事も多く、気の抜けない一年でもありました。さらに12月に入ってからは、青森県東方沖の大きな地震。幸い命が失われることはありませんでしたが、被害は大きく、今も不安の続く地域があります。
そんな混乱や不安が広がるときに、SNSのデマや偽情報が一気に拡散します。最近は、ただのいたずらというより、再生数を稼いで金銭を得ようとする“商売目的”のものが増えているとも言われています。
だからこそ、皆さんには「ちょっと待てよ」「本当にそうなのか?」と一度立ち止まって考えてほしいと思います。情報に振り回されない強さは、皆さんの人生を必ず守ります。
そして、2025年は昭和100年目の節目の年でもありました。60年以上続いた昭和という年号の時代には、世界恐慌、戦争、連合国の占領、高度経済成長、オイルショック、バブル経済と、まさに激動の出来事が連続しました。
私は昭和の後半に生まれましたが、その頃の大人には第二次世界大戦を経験した方が多くいました。時には、日露戦争の頃を知るような、ご高齢の方に話を伺うこともありました。私が高校生だった頃には、戦前・戦中生まれの先生も多く、その一人の先生の言葉が今でも心に残っています。
その先生は、「自分は戦中に生まれたので、とんでもない名前をつけられたんだよ」と話してくれました。お名前は『洋征(ひろまさ)』。“七つの海を征する”という意味でつけられたそうです。「ほんとは名前を変えたいくらいだが、簡単には変えられない。だからね、戦争なんて本当に嫌なんだよ」と。今もその苦虫を噛み潰したような表情が忘れられません。
日本は80年以上もの間、戦争をしていません。これは世界でも珍しく、胸を張っていいことです。しかし忘れてはいけないのは、戦前の日本もドイツも、“選挙で選ばれた言葉巧みな指導者”のもと、戦争へと進んでいったという事実です。
情報をどう受け取り、どう判断するか。私たちのその積み重ねが、社会を良い方向にも、悪い方向にも大きく動かします。
「そんなに大げさな」と思うかもしれませんが、歴史を振り返れば、民衆がプロパガンダに乗せられなければ防げた戦争もあったはずです。
だから、皆さんが学ぶ意味はここにもあります。人として、社会の一員として、真実を見極める力を持つために学ぶのです。
さて、間もなく2025年も終わろうとしています。3年生は受験が目前になり、不安や焦りもあるかもしれません。しかし、受験は体が資本です。まずはしっかり食べ、しっかり眠ること。これは校長からの強いおすすめです。
そして1・2年生も、今年できたこと、できなかったことを振り返りながら、自分の目標に向けて一歩ずつ進んでください。 来年、2026年は世界が明るい話題で一杯になることを祈ると同時に、皆さんが自分自身のために学び続けて、今年以上に成長の実感を持てる一年となることを心から願っています。