令和8年度着任式・始業式
令和8年4月7日(火)着任式・始業式を行いました。いよいよ本格的に令和8年度がスタートしました。
始業式では校長講話の後、進路指導部主任、生徒指導部主任から講話がありました。進路指導部主任は、当たり前のことをしっかりやりましょうということ、生徒指導部主任は、SNS使用上の留意点についての話をしました。
以下は校長講話の要旨です。表示されない場合は<続きを読む>をクリックしてください。
着任式の様子 校長講話
進路指導部主任講話 生徒指導部主任講話
2026年、iPS細胞から作られた再生医療製品が、世界に先駆けて実用化される見通しとなりました。iPS細胞とは、私たちの皮膚などの細胞を、体のさまざまな細胞になれる状態に戻したもので、再生医療への応用が長年期待されてきました。この画期的な技術を生み出した山中伸弥教授は、その研究により2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
iPS細胞から作られた再生医療製品の実用化とは、研究室の中だけで行われてきた治療法が、実際の医療現場で患者に使われる段階に入ったということです。重い心不全やパーキンソン病など、これまで治療に限界があった病気に、新たな選択肢が生まれました。
その節目に、山中伸弥教授は「ようやくスタートラインに立てた。これからが本当の勝負です」と語りました。
成果を出したことに満足するのではなく、それが社会の中でどのように受け止められ、どのような影響を及ぼしていくのかを見つめ続ける姿勢が、この言葉には込められていると思います。
この研究者の姿勢は、皆さんの学びにも深く通じます。皆さんが学んでいる数学や理科、歴史や文学は、将来、新しい技術や制度を社会でどう使うのか、どのような判断が求められるのかを考える際の、大切な土台となるものです。学びとは、知識を得ることで終わるのではなく、その先にある意味や影響を考え続けることだと思います。
本校の教育の基本的な考えの一つに、「自ら考え、自ら決断し、自ら行う」があります。与えられた問いに答えることだけでなく、自ら問いを立て、自分の考えが本当に妥当なのかを確かめ、必要であれば修正し、行動につなげていくことを大切にしています。
変化の大きい時代にあって、正解は常に一つとは限りません。だからこそ、皆さんには、自分で考え、判断し、その結果に責任を持って行動できる人へと成長してほしいと思います。そうした姿勢こそが、変化の大きい社会の中で、自ら判断し行動していくために欠かせない考え方であり、これからの時代に求められる人物像だと考えています。
1学期は、新しい問いと出会う学期です。その問いを他人任せにせず、自分自身のものとして考え抜く時間を大切にしてください。本校での学びが、皆さん一人一人の将来を支える確かな土台となることを願い、1学期始業式の挨拶とします。