日誌

校長日記 夏季休業前・全校集会(オンライン)にて

7月21日(水)今年度の夏季休業前・全校集会が各教室のプロジェクターを通して、実施されました。まずは校歌・演奏(飛沫防止のため合唱はなし)で集会が始まりました。校長講話(下段参照)に続き、進路指導主事・生徒指導主任から講話をいただきました。

武藤進路指導主事の講話  教室の様子  しっかりと聴く

武藤進路指導主事からは、「①自分の希望・志を最後まで貫くことが大切。伸び悩みの時期にこそ、自身を反省・振り返ることが重要。②大学は、自分の興味関心のある好きな学びが出来る場所。だからこそ、川女では、知識・教養をしっかり身につけることが肝要」というお話をいただきました。

野中生徒指導主任のお話  小池OA部主任のお話  清水教頭のお話

続いて、野中生徒指導主任からは、「①川女生としての誇りと自覚をもって制服を着こなすこと、②SNSの使用方法について、③事故の無い夏休みについて、④防犯意識の向上について、⑤心と体の健康(命の大切さ)について、⑥吉田松陰のことば「夢なきものに成功なし」について」お話をいただきました。さらに小池OA部主任から「本校でのBYODについて」、清水教頭から「校舎等の大規模工事について」お話がありました。

全国大会出場の挨拶  花束の贈呈  壮行会での3名

全校集会に続き、生徒会主催の壮行会が行われ、弓道部個人・インターハイ出場(品田さん3-8)、放送部・アナウンス朗読部門全国大会出場(佐々木さん3-9)、そして地球天文部・SSH全国発表会出場の2名1団体の紹介の後、生徒会会長激励・花束贈呈等が行われました。日頃からの練習の成果が十分発揮できますように祈念しています。羽ばたけ、川女生!

 

《 校長講話・概要 》

4月6日の始業式、翌4月7日の入学式という新学期が始まってから本日まで、皆さんは100日余りの月日を川女で過ごしてきました。どんな100日だったでしょうか。 
 これまで、皆さんが感染防止に協力し続けていただき、何とか本日を迎えることが出来ました。改めて、皆さんにお礼を申し上げます。
 コロナ禍のため、多くの制限の中ですが、創意工夫を凝らしながら、あるいは我慢を強いられながら、部活動の試合や発表会、そして学校行事に皆さんは一生懸命に取り組んでいました。皆さんの取り組む姿を見るにつけ、胸が熱くなる思いを何度も経験しました。私にとっての100日は、皆さんから沢山の勇気や元気をもらった、中身の濃い100日でした。

 さて、未だに感染は収まっていません。このコロナ禍を経験し、強く感じたことがあります。それは、「人と人とのつながり」「きずな」の大切さです。人が人である所以は、「人は一人で生きていくことが出来ない」ということです。このコロナ禍において、人との触れ合いの場が大きく制限されました。「人とのつながり」「きずな」の大切さを改めて痛感しています。
 ところで、「人と人がつながり」、さらに「つながり」を強めるには、コミュニケーション力が不可欠です。本日は、「コミュニケーション力」について、お話をします。

 皆さんは、「コミュニケーション(Communication)」の語源を知っていますか。ラテン語が語源で、「分かち合うこと」「共有すること」「共有物」という意味です。実は、単なる「意思伝達」という意味ではないのです。そもそも「コミュニケーション」とは、「お互いに意思を伝達し合い、分かち合う」ということなのです。「相手に自分の考えを伝える」というワンウェイの「意思伝達」ではないのです。

 では、この「分かち合う」「共有する」という語源の意味を踏まえ、「コミュニケーション力」とは、どんな力なのでしょうか。
 ここで、世界的な画家パブロ・ピカソのあるエピソードを紹介します。『ある人が「これが私の妻です」と言ってピカソに写真を見せました。じっと見ていたピカソは、「貴方の奥さんは、随分平べったい人ですね」と言ったそうです。』
 ピカソがキュービズムの創始者なので、このような発言をしたかどうかは不明ですが、写真を相手に見せるときには、相手も自分と同じ想像力を使うという前提があります。しかし、ピカソのエピソードは、そうした前提が成立しないことがあるということです。
 日常の生活の場面においても、理解が食い違ったまま会話が進んで、お互いが傷つくことになる、という経験をしたことがあるでしょう。そのような違いを埋めるには、「丁寧な会話」と「相手の思いに対する豊かな想像力」が必要なのです。これらが、「コミュニケーション力」の基盤となる要素です。

 ところで、「コミュニケーション力」の定義は様々ありますが、ある本によれば、「コミュニケーション力」は、次の4つの力に定義づけされています。①「意思伝達力」②「論理的表現力」③「好感表現力」④「対人調和力」です。
 「意思伝達力」とは、文字通り「自分の考えを相手に伝える力」です。そして、「論理的表現力」とは、「分かりやすく相手に伝える力」です。さらに、「好感表現力」とは、「好感が持たれるような態度で表現する力」です。そして4つ目の「対人調和力」とは、「相手に耳を傾ける力」です。
 皆さんは、日々の生活の中で、友人や家族に対して、「まず相手の言うことに傾聴し、相手に聞いてもらえる態度で、分かりやすい表現で、自分の考えを伝え」ていますか。

 私が思うに、「コミュニケーション力」を構成する4つの力のうち、特に「好感表現力」「対人調和力」こそ、本校の教育の柱である「人格の陶冶」に繋がる力ではないでしょうか。これから夏休みが始まります。この機会に、「好感が持たれるような態度」「相手を受け入れる力」に磨きをかけて欲しいと思います。皆さんのさらなる成長を期待しています。