令和8年度入学式
令和8年4月8日(水)令和8年度入学式を行いました。正門前の桜は芽を出しつつあります。好天に恵まれる中、厳粛に執り行うことができました。新入生の皆さんにとっては、新しい生活へ大いに期待を抱く一日となったと思います。2,3年生、教職員とともに最高の川女生活を送ってください。皆さんの活躍を期待してます。
以下は、校長式辞の要旨です。表示されない場合は<続きを読む>をクリックしてください。
校門の前の桜も新緑の芽を見せ始めた今日の良き日、意欲に満ちた359名の新入生を迎え、埼玉県立川越女子高等学校令和八年度入学式を挙行できますことは、教職員一同にとりましても大きな慶びであります。
入学式挙行にあたり、御来賓の皆様、新入生の御家族の皆様の御臨席を賜り、心から御礼申し上げます。
ただ今、入学を許可しました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。在校生、教職員一同、皆さんを心から歓迎します。一緒に充実した川女生活を築いていきましょう。
皆さんご承知のとおり、この川越女子高等学校は、明治三十九年に町立川越高等女学校として設立され、町立から数えると百二十年を超える、県下でも有数の歴史と伝統のある女子高です。その歴史と伝統を受け継ぎつつ、現在は「学力の向上」と「人格の陶冶」を教育活動の柱として、生徒が主体的に学ぶ「質の高い授業」の創造に取り組んでいます。
「学力の向上」に向けては、「スーパーサイエンスハイスクール」の各事業や、新聞を活用した学習、主体的・対話的で深い学びの実践など多彩な教育プログラムを用意しています。新入生の皆さんは、こうしたプログラムを有効に活用して自らの学力を高めてください。
さて、皆さんが生まれ育ったこの時代は、生成AIやデジタル技術が社会全体に急速に浸透した時代です。今やこうした技術は、社会が直面する課題を解決するための重要な武器となっています。
その一例が、今年一月に横浜市で実施された自動運転バスの実証実験です。この特徴は、道路からの情報をリアルタイムにバスへ送り、自動運転の安全性を、バスだけではなく、道路に設置されたカメラやセンサー、AI、5G通信が一体となって担保する点にあります。この背景にある課題は、バス運転手不足、交通渋滞など日本全国で直面する現実的な問題です。
ここで重要なのは、このプロジェクトが成功したのは、多くの人間が課題に対して「なぜ?」と問い続け、自ら学び行動したということです。技術者たちは深く考え抜き、複数の領域の専門家と協働し、失敗から学び、試行錯誤を重ねたとのことです。
新入生の皆さんに身につけてほしい力は、このような「自ら学び、行動する力」です。それは二つの要素から成り立っていると思います。
第一は、「自分たちの周りの課題に関心を持つ」ことです。 学校での授業や生活、友人関係、地域の出来事に関心を持ち、「なぜ?」と問い続ける姿勢です。
第二は、「新しいことへのチャレンジ精神を持つ」ことです。 川越女子高校では、多くの学習機会や活動の場が用意されています。これまで経験したことのない分野や活動に、積極的に飛び込む勇気が必要です。失敗を恐れず、試してみることから、初めて自分の視界が開けます。
「自ら学び行動する力」は、AIやデジタル化が急速に進む時代の中で、皆さんの無限の可能性を広げるものとなります。なぜなら、AIはデータに基づいて判断しますが、人間にしかできないこと、つまり「課題そのものを発見する」「新しい問いを立てる」という力は、今後ますます価値が高まるからです。
御家族の皆様、本校へのお子様の御入学誠におめでとうございます。さて、ここで一つ皆様にお願いがございます。多くの生徒が在学中に成年年齢を迎えます。高校の三年間は親としての支え方を変える時期です。見守る眼差しは絶対に必要ですが、お子様がみずから考え、選択し、行動する経験を積む段階です。寄り添う姿勢を保ちながらも、お子様の自律を尊重していただきたいと存じます。新入生の皆さんも、川女生として自立し、目の前の課題に自ら向き合い、行動していくのだという気持ちを持って、この三年間を過ごしてください。教職員も一丸となり教育活動に取り組み、お子様の健全なる成長を支援して参りますので、御家族の皆様の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、御臨席を賜りました御来賓の皆様、御家族の皆様に改めて心から御礼申し上げますとともに、本日入学した新入生の皆さんが健康で実り多い学校生活を送ることができますよう祈念し、式辞といたします。
令和8年4月8日 埼玉県立川越女子高等学校長 山﨑 仁之