校長日誌

校長日誌 離任式

令和6年4月26日(金)離任式を行いました。転退職された3名の先生にお越しいただき、本校での想い出や生徒に対する期待を語っていただきました。お世話になった先生方、これからもご活躍ください。

校長日誌 痴漢被害防止講話

令和6年4月25日(木)埼玉県県警鉄道警察隊の方をお招きして痴漢被害防止講話を行いました。様々な事例を挙げながら、被害に遭わないように注意すべき点や万が一の時の対応など丁寧にお話しいただきました。講話終了後は、生徒からより具体的な場面での対応について質問があるなど、大変有意義な時間でした。御講演いただいた鉄道警察隊の皆様、ありがとうございました。

校長日誌 土曜公開授業

令和6年4月20日(土)今年度最初の保護者対象土曜公開授業を行いました。沢山の保護者の方にお越しいただき、ありがとうございました。
また、受付をお手伝いいただいたPTA役員の皆様、御協力ありがとうございました。

音楽室の様子→

校長日誌 春季スポーツ大会

令和6年4月19日(金)春季スポーツ大会を行いました。この3年、スポーツ大会はコロナ禍で、学年ごとに行ってきました。全学年合同で行うスポーツ大会は平成31年に実施して以来、5年ぶり。令和になって初めてのことです。担当する体育委員の皆さんは手探り状態での企画運営でしたが、大変盛り上がり、クラスの親睦も深まった素晴らしい行事となりました。体育委員の皆さんをはじめ、運営に携わった生徒の皆さんお疲れ様でした!
なお、3年生バレーボールの優勝チームと教員チームとのエキシビションマッチは教員チームが勝利しました。

開会式 ドッジボール ペタンク
バレーボール エキシビションマッチ 閉会式

校長日誌 芝桜

令和6年4月18日(木)園芸部と生物部が共同で研究のために東渡り廊下屋上の青空通路に植えた芝桜が見頃となっています。

校長日誌 スタディーサポート

令和6年4月15日(月)1,2年生のスタディーサポートを行いました。学習到達状況やこれからの課題を明らかにすることで、自らの学習計画の参考としてもらいます。学習リサーチというアンケートも行い、学習習慣や生活状況などを回答してもらい、自らの生活の改善に役立ててもらうと同時に、私たち教職員の指導の参考にします。

校長日誌 1年生クラス集合写真撮影

令和6年4月11日(木)1年生のクラス集合写真撮影を行っていました。先日の荒天にもかかわらず桜の花も大分残っており、薄曇りで最高の撮影日和となりました。できあがりが楽しみです。

校長日誌 生徒会入会式

令和6年4月10日(水)生徒会入会式が行われました。委員会や部活動の紹介も行われ、川女での高校生活の様子がよくわかり、生徒会、委員会や部活動などどこに所属しようか考えが進んだのではないでしょうか。

校長日誌 1年生入校時オリエンテーション

令和6年4月9日(火)1年生入校時オリエンテーションを行いました。進路指導やSSH、生徒指導、教務関係など盛りだくさんでした。すぐに対応しなくてはならないこと、だんだんにやればいいこと、整理して理解していってください。

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校長講話要旨

 新入生の皆さん、こんにちは。校長の西野です。昨日の入学式はお疲れ様でした。大分緊張している様子が壇上からわかりました。疲れたでしょ。今週はまるまる5日間あります。メリハリを付けて、やるときはやり、休むべきところはしっかりと休みながら、明日、水曜日まで頑張ってみましょう。そうすれば週末が見えてきます。

 私から、新たに高校生活を始めた皆さんに、3つのことをお話します。

  一つは、入学式の話の繰り返しです。「他者を認め、尊敬と感謝の気持ちを持ってほしい」と言うことです。人は人とのつながりで生き生きとした人生を送ることができるものです。担任や顧問の先生方、クラスメイトや部活動、学校行事等で活動をともにする仲間に対し、敬意と感謝の気持ちを持って接してほしいと思います。

  二つ目はコミュニケーション能力についてです。みなさんの多くはコミュ力のある人を「他人と仲良く、話を合わせられる人」と思っているかもしれません。でもそれは、単に意見の合わない人を排除しているだけの人かもしれませんし、自我を抑えて他人に同調しているだけなのかもしれません。

  本当の意味のコミュニケーション能力というのは、「人間関係を壊さず、自分の意見を言える能力」だと、東京都立大の宮台真司教授が言っていました。コミュ力というのは、その人の性格(キャラクター)と思っている人も多いかと思いますが、そうではありません。後天的に身につけるものです。うまく自分の意見を伝えている人やいろんな人の発言を聞いて、どう伝えるのが適切か、人から、本から、日々学ぶことで身につく能力です。真のコミュニケーション能力を少しずつでも身につけると、高校生活が豊かなものとなると思います。

  三つ目は、高い志を持って高校生活を送ってほしいということです。単に偏差値の高い大学を目指せということではありません。社会に貢献できる人材になってほしいと言うことです。大きな目標と夢は、皆さんを前進させる大きな原動力となるはずです。自らの可能性を信じ、大きな目標に向かって、勉強や部活動、学校行事などに全力で取り組んでください。

  私からは以上です。一緒に頑張っていきましょう。

校長日誌 入学式

令和6年4月8日(月)令和6年度入学式を行いました。桜が満開の中、心配された天気もなんとか持ちこたえ、厳粛に執り行うことができました。新入生の皆さんにとっては、新しい生活への最高の出発になったと思います。2,3年生、教職員とともに最高の川女生活としていきましょう。

 
入学式後は看板の前で写真撮影を待つ新入生とそのご家族の列ができていました。

 

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式辞要旨

 校門の前の桜が満開となった今日の佳き日、意欲に満ちた三五九名の新入生を迎え、埼玉県立川越女子高等学校令和六年度入学式を挙行できますことは、教職員一同にとりましても大きな慶びであります。
 入学式挙行にあたり、PTA会長様をはじめとする御来賓の皆様、新入生の御家族の皆様の御臨席を賜り、心から御礼申し上げます。
 ただ今、入学を許可しました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。在校生、教職員一同、皆さんを心から歓迎します。一緒に充実した川女生活を築いていきましょう。

 皆さんご承知のとおり、この川越女子高等学校は、明治三十九年に町立川越高等女学校として設立され、明治四十四年に県立移管されてから百十三年となる、県下でも有数の歴史と伝統のある女子高です。その歴史と伝統を受け継ぎつつ、現在は「学力の向上」と「人格の陶冶」を教育活動の柱として、生徒が主体的に学ぶ「質の高い授業」の創造に取り組んでいます。
 「学力の向上」に向けては、文部科学省から指定されている「スーパーサイエンスハイスクール」の各事業や、新聞を活用した学習、主体的・対話的で深い学びの実践など多彩な教育プログラムを用意しています。新入生の皆さんは、こうしたプログラムを有効に活用して自らの学力を高めてください。

 さて、先日、芸人、俳優、漫画家として多方面で活躍する矢部太郎さんの新刊「プレゼントでできている」(新潮社刊)を手に取りました。矢部さんが自らの半生を振り返り、プレゼントに関するエピソードを表現した作品です。作品に登場するプレゼントは物ばかりではありません。人や自然の優しさなど多種多様です。
 矢部さんは作品の中で、プレゼントで、気持ち、想い出、もう会えない誰かともつながっており、その沢山のプレゼントで自分もそしてみんなもできているのだということことを綴っています。

 私たちの人生は、物や行動、感情といった沢山のプレゼントを介した人とのつながりで形作られています。
 先ほどお話ししたとおり、本校は教育活動の柱の一つとして「人格の陶冶」を掲げ、生徒が自主的に行う学校行事などを通じて、人間力の向上が図れるようにしています。皆さんには、学校行事だけでなく、川女での高校生活全てを通じて、様々な人や物からのプレゼントに気づき、皆さんの普段の何気ない行動一つ一つが誰か・何かへのプレゼントになるようになってほしいと期待しています。そして、人や物や今いる空間からの沢山のプレゼントに感謝や尊敬の気持ちを持って、川越女子高校でよりよいつながりを作ってください。

 御家族の皆様、本校へのお子様の御入学誠におめでとうございます。この場を借りて、御家族の皆様に毎年お願いしていることがございます。お子様は高校三年間で精神的に大きく成長します。また、多くの生徒が在校中に十八歳すなわち成年となります。高校生活は成年への最終準備段階です。お子様が健全な成年となるために、今、お子様と堅く握っている手を少しずつ離してください。ただ、まだ分別に欠ける部分もあるでしょうから、お子様から目は離さないようお願いします。目は離さず、手は離す、です。新入生の皆さんも、川女生として自立していくのだという気持ちを持って、この三年間過ごしてください。教職員も一丸となり教育活動に取り組み、お子様の健全なる成長を支援して参りますので、御家族の皆様の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

 結びに、御臨席を賜りました御来賓の皆様、御家族の皆様に改めて心から御礼申し上げますとともに、本日入学した新入生の皆さんが健康で実り多い学校生活を送ることができますよう祈念し、式辞といたします。

校長日誌 写真撮影

令和6年4月8日(月)校門前の桜が満開の中、在校生がクラス集合写真を撮影していました。良い写真が撮れたのではないでしょうか。

校長日誌 着任式・始業式

令和6年4月5日(金)令和6年度着任式を行いました。着任式では、新に本校に着任した11名の教職員を紹介しました。新メンバーを加えた教職員一同で、今年度も生徒の皆さんを支援していきます。
着任式に引き続き前期始業式を行いました。校長講話の後、進路指導主任からは今年度の進路状況と新2,3年生に対す激励を、生徒指導主任からはある高校野球部監督の言葉「目の前のゴミをつかめない人間は、栄光をつかむことができない」をあげ、心豊かな周りに気を配れる生活をしてほしい旨を伝えました。
今年度も、皆さんが健康で豊かな高校生活が送れるよう期待しています。

 
進路指導主任講話   生徒指導主任講話

 

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校長講話要旨

 改めて皆さん、おはようございます。

 着任式で紹介したとおり、新しいスタッフが加わり、新しい年度が始まりました。気持ちを新たに、川女での生活をより充実したものにしていきましょう。

 さて、先日、テレビを見ていたら、今や世界的アーティストになったYOASOBIさんが出演しており、司会者がボーカルのikuraさんに「海外での音楽フェスティバルなどに出演する際、緊張をどうやってほぐしているか」と質問した場面がありました。

 そのとき、ikuraさんは
 ・「始まる前に瞑想する時間を作り、一度自分に向き合い、初心を思い出すようにしている」
 ・「どうしても歌手になりたくて、やっと歌手になれて、今、こんなにも沢山のお客さんの前で歌えるのは本当に幸せだ」
 ・「そう考えると、うまく歌わなくてはとか、良いパフォーマンスをしなくてはという重圧から解放される」
と言った内容の回答をしていました。

 自分がその場に立てることの喜び。彼女にかかるプレッシャーを上回るその喜びが、あれだけのパフォーマンスを繰り広げさせるのかと大変印象に残りました。

 皆さんはどうでしょう。3年生はいよいよ次の進路に向けて、2年生は様々な学校行事等の中心として、それぞれ昨年よりもプレッシャーがかかってきます。それを上回る何かを持っているでしょうか。

 重圧を上回る何かは誰もが持っているのだと私は思っています。もし、プレッシャーに弱いと思っている人がいたら、その何かに気づいていないだけなのだと思います。自分の原点に立ち戻って重圧を乗り越える何かを探し出し、最高のパフォーマンスが発揮して、皆さんが、昨年度以上の活躍をすることを期待しています。

 私たちも支援しますので、今年度も一緒に頑張っていきましょう。

校長日誌 終業式・報告会・ロードレース大会表彰式

令和6年3月22日(金)終業式、音楽部関東アンサンブルコンテスト出場報告会、ロードレース大会表彰式を行いました。終業式では、校歌斉唱、校長講話に続いて、進路指導主任からリンカーンの言葉を引用して準備の大切さを。生徒指導主任からは春休み、新年度の生活の在り方などについて話をしました。その後、関東アンサンブルコンテストに出場した音楽部の報告会、ロードレース大会の個人、クラスの表彰式を行いました。
来年度も皆さんのますますの活躍を期待しています。

終業式の様子 音楽部から報告 生徒会から花束贈呈

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校長講話概要

 皆さん、おはようございます。今年度はようやくほぼ制限なく高校生活を満喫できるようになりました。授業も通常通り行われるようになり、勉強や学校行事、部活動など大変忙しい毎日を送ったのではないでしょうか。
 忙しい毎日が続くと、人間の性で、時間をかけて何かに取り組むよりも、ついすぐに役立つ情報や技術に飛びついてしまいがちです。そういったときに、スマートフォンを役立てている人も多いのではないでしょうか
 ところで、多くの皆さんが持っているスマートフォンで誰かと電話をしたときに、スマートフォンから聞こえている声は誰の声でしょう?
 皆さんご存じのとおり、通常音は空気中を波で伝わります。小学校でおそらく学んだ糸電話ではその波が糸を通じて伝わるのだと習った人が多いと思います。
 ところが、音の波をそのまま伝えると大容量になり、しかも多くの障壁により遠くまで届けることができません。知っている人も多いと思いますが、復習です。スマートフォンでは、まずその波を数値に置き換えます。更に、これまで集積した大量の音声データから作ったコードブックを利用し、スマートフォン内のコードブックから発声された音の波に最も近いものを拾い出して、信号として送り出します。つまり、コードブックの量を超えないわけですから、容量はかなり縮減できます。
 受け手は、コードブックを利用して音型を読み出し、つなげてあたかもその人の声のように流しているのです。つまり、スマートフォンから聞こえてくる電話の声は機械が創り出したものなのです。
 ですから、多くの人が直接聞く声と違うと感じることがあるわけです。このことを巧妙に利用しているのが、他人になりすますいわゆるオレオレ詐欺です。また、フェイクニュース動画などの音声も容易に作り出すことができるようになっているわけです。
 少し余談ですが、先ほど話した糸電話は音の原理を説明するために使われるのですが、実際には手作業で作る糸電話では糸にたるみができ、人の声のような高い周波数は伝わらないといわれています。では、聞こえている気がするのは? 相手の声が空気を伝わって普通に聞こえているだけだそうです。本当に糸を伝わって聞こえていると誤解していた人はいないでしょうか?
 人は思い込みの動物です。物事の原理や仕組み、構造を理解していくことで、先入観を排除し、想定の範囲を広げることができ、例えば詐欺被害などからの危険回避や万が一の時の備えとなります。
 つまり、基礎基本を学び、理解することは単に成績を上げるとか、大学に合格するとかということだけではなく、自分を取り巻く環境の理解につながり、想定外を減らし、安全に快適に生活することにつながるのです。
 皆さんは、すぐに役立つテクニックや方法論に飛びつくのではなく、4月以降も根気強く基礎基本を大切に、学び続けることを期待しています。
 では、次に皆さんがそろうのは4月5日。みんな笑顔で集合しましょう。

(参考文献)「16歳からの東大冒険口座[2]情報/歴史と未来」東京大学教養学部編 培風館

校長日誌 2学年進路懇談会

令和6年3月19日(火)2学年進学懇談会を行いました。先日卒業したばかりの卒業生に、受験に向けての心構えや進路先決定の考え方、勉強方法など進学希望先別に説明をしていただきました。2年生はメモをとりながら熱心に聞いていました。卒業生の皆さん、ありがとうございました。

校長日誌 入学許可候補者説明会

令和6年3月18日(月)入学許可候補者説明会を行いました。校門付近では生徒有志が部活動のユニフォーム姿などで入学許可候補者の皆さんを歓迎しました。
入学許可候補者の皆さん、4月から川女生として勉学、学校行事、課外活動に溌剌と活躍することを期待しています。

部活動有志による歓迎の様子 受付の様子 説明会の様子

校長日誌 1年生課題研究ポスター発表会

令和6年3月18日(月)1学年課題研究ポスター発表会を行いました。プレゼンテーション能力や評価する力の育成を目的とし、総合的な探究の時間で実施した課題研究及びSSHクラスの課題研究のポスター発表をしました。発表後に質疑応答も積極的に行われ、多くの成果がありました。

校長日誌 卒業証書授与式

令和6年3月15日(金)第76回川越女子高等学校卒業証書授与式を行いました。保護者の方、来賓の方に御臨席いただき、盛大で厳粛な式を行うことができました。
高校76回生の皆さん、おめでとうございます! 心からお祝いします。
これからは、川越女子高校の卒業生として誇りを持って、精一杯御活躍ください。いつまでも応援しています。

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式辞

  例年になく寒暖差が激しかった冬を越え、校内の木々に春の訪れが感じられる今日の佳き日に、御来賓の皆様、御家族の皆様の御臨席を賜り、埼玉県立川越女子高等学校第七十六回卒業証書授与式を挙行できますことは、私たち教職員にとりまして、大きな喜びであります。

 保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。立派に成長された姿を目にされ、喜びもひとしおのことと存じます。これまで、心温まる御支援と御協力を賜りましたことに、心より感謝申し上げます。

  そして、只今、卒業証書を授与しました三五○名の皆さん、御卒業おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。

  皆さんが川女に入学した当初は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、思い描いていたような高校生活を送ることができず、とても不安な思いをしたことでしょう。学校行事などで学校の中心となる二年生になって、ようやく徐々に様々な活動が許されるようになり、高校生活における一大イベントともいえる修学旅行も実施することができました。生き生きと活動しながら、社会の状況を見極め、感染拡大防止を徹底して高校生活を最善のものにしていく皆さんの姿勢と努力、行動力を心から讃えたいと思います。

  また、皆さんの在学中には大規模改修が相次いで行われ、皆さんには迷惑をかけてしまいました。その中でも卓球場・剣道場の改修工事は当初の予定よりも大幅に工期が遅れ、体育の授業や一部の部活動に大きな影響がありました。この遅れの主な原因は資材不足と流通の混乱でした。その起因となったのが戦争です。現在も続くその戦争では、日本は直接の当事国とはなっていませんが、八十年前の世界大戦では日本は当事国で、大きな惨禍があったことは皆さんもご存じのとおりです。当然、川越女子高校、当時の川越高等女学校も例外ではありませんでした。

 皆さんは本校の職員玄関前にある台座に人の顔のレリーフがついた猿の像の由来を知っているでしょうか?

 元々は、本校で二十年以上にわたって教鞭をとり、本校校歌を作詞するなど本校の発展に大きな功績があった逸見宮吉第六代校長の胸像として昭和十三年に校庭に据えられたものでした。百周年記念誌に写真が掲載されています。大変立派な胸像でした。戦況が悪化した昭和十八年、胸像は軍に当時の言葉でいうところの「献納」され、軍事物資へと姿を変えられてしまったと伝えられています。当時は胸像が拠出されただけでなく、生徒の教育にも大きな影響がありました。創立五十周年、八十周年、百周年の各記念誌には戦前、戦中に生徒だった卒業生が当時の様子を克明に書き記しています。

 終戦後しばらくの間、胸像が据えられていた台座はそのままでしたが、昭和三十年に前の講堂完成に合わせて、同窓会が逸見校長のレリーフと逸見校長の干支に因み愛育を象徴する猿の像を講堂前に設置しました。この経緯については、台座の裏面に碑文が残されています。更に五年ほど前、講堂の建て替えに伴い、職員玄関前に据えられました。

 その逸見校長先生は、本校校長として在任中、宮中歌会始めに参内するなど、大変和歌に深い造詣をお持ちで、学問と教育の推進に大変熱心に取り組んでいらっしゃったそうです。在任当時、世界恐慌が起こり、次第に日本が戦争に向かっていく中でしたが、まだまだ生徒は学問に集中できる時代だったようです。今は学問に全く集中できない状況の人たちが世界に沢山います。世界中の人々が、何の不安もなく学べる世の中が早く訪れるといい。そう願ってやみません。

 皆さんのように社会に目を向け、よく学び、努力を重ねていけるような若い人たちには、争いのない明るい未来を築ける力があると信じています。皆さんが川女で学んだことも、川女を巣立ってから学ぶこともいずれもよりよい未来の創造につながるものです。是非、未来のために学び続けてください。

 これからも精一杯学び、今よりもずっとよい未来に向かって、思う存分羽ばたかれることを心から願い、式辞とします。

校長日誌 同窓会入会式・送別会

令和6年3月14日(木)同窓会入会式・送別会が行われました。同窓会入会式では、同窓会と卒業生のパイプ役となるクラス委員の委嘱が行われました。送別会は、4年ぶりとなる完全対面での実施となり、大いに盛り上がりました。担当の生徒の皆さん、お疲れ様でした。

同窓会入会式 生徒会長あいさつ 司会のお二人
各部から卒業御祝いの垂れ幕   送別会の様子

校長日誌 金融・消費者教育

令和6年3月11日(月)2学年総合的な探究の時間の一環として「金融・消費者教育」を行いました。授業では合同会社Fpalの方々にファシリテーションしていただき、カードゲーム「Money Porker」をしながら、収入に見合った理想のお金の使い方などを学習しました。聖学院大学の学生の方にもサポーターとして協力をいただき、各クラスとも活気ある授業が展開されていました。

   

校長日誌 1学年進路懇談会

令和6年3月7日(木)1学年進路懇談会を行いました。大学3年生の本校卒業生にお出でいただき、現在勉強している内容や、将来の展望、高校時代の進路の決め方など実体験をもとに1年生に伝えていただきました。1年生は進路決定に向け、大変参考になったと思います。参加してくださった卒業生の皆さん、ありがとうございました!