校長日誌
校長日誌 パリパラリンピック日本代表西田杏選手報告会
令和6年10月6日(日)開会式で旗手を務めたパリパラリンピック競泳日本代表、本校卒業生の西田杏選手が本校を訪問し、パリ大会の報告をしていただきました。レース前日に体調を崩し、個人競技では思ったような結果を残せなかったとのことですが、最後に出場したメドレーリレーでは日本新記録で7位入賞を果たしたことのほか、選手村の食事のことや他国の代表選手との交流、そして次の挑戦に向けた決意などをお話しいただきました。また、学校にということで、トビウオジャパンの有田焼の皿をいただきました。職員玄関前に飾る予定です。西田選手お疲れ様でした!
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校長日誌 後期始業式
令和6年10月1日(火)後期始業式を行いました。ようやく爽やかな日和となったので、今回は体育館に全校生徒が一堂に会する集会形式で行いました。校長講話の後、進路指導部主任からは各学年それぞれの「目線」の置き方について、生徒指導部主任からはSNSの匿名性と責任について等の講話をしました。後期も引き続き、しっかりと学校生活を送っていきましょう。
校歌斉唱 | 校長講話 |
以下は、校長講話の要旨です。表示されない場合は<続きを読む>をクリックしてください。
校長講話要旨
皆さん、おはようございます。
先日行われた紫苑祭では、紫苑祭実行委員会や生徒会をはじめとする生徒皆さんの協力で、素晴らしい文化祭を実施することができました。2日間合計で9,500名を超える来校者があったにもかかわらず、混乱なく実施できたのは皆さんがよく考えて計画し、運営したからだと思います。ありがとうございました。
先輩達から引き継いだノウハウに加え、世の中が刻々と変わっていく中で、昨年とは異なる運営であった部分も多く、これらに対応するためにおそらく多くのことを考えざるを得なかったと思います。新しく取り組むものには正解がありません。
先日、図書館で内田樹(たつる)氏の「勇気論」という新刊を見つけ、手に取りました。「勇気」について、様々な視点から往復書簡形式で議論を深める内容です。
その中の一節で、内田氏は『孟子』公孫丑章句(こうそんちゅうしょうく)の前半部分を取り上げていました。
公孫丑章句(こうそんちゅうしょうく)の前半部分は、孟子の弟子の公孫丑(こうそんちゅう)が「動じない心」について聞く部分から始まります。孟子は北宮黝(ほくきゅうゆう)という、市井の人でも、君主であっても、恥辱を受ければ刃を向けられるといった血も涙もない動じない心を身につけた人物や孟施舎(もうししゃ)という敵がどんなに多くても臆病におびえないという心を身につけた人物の例を挙げます。
その後に、孟子は、孔子に「「大勇」とは何ですか」と聞いたことがあるという話をします。そのとき、孔子は「自(みずか)ら反(かえり)みて縮(なお)からずんば、褐寛博(かつかんぱく)と雖(いえど)も吾(われ)惴(おそ)れざらんや。自(みずか)ら反(かえり)みて縮(なお)ければ、千万人(せんまんにん)と雖(いえど)も吾(われ)往(ゆ)かん。」と言っていたよ、というところで前半は終わります。
孔子が語った部分を内田氏は「自分に理がないと思ったら、相手がぼろをまとった卑しい人間でも私はおそれる。自分に理があると思ったら、千万人が立ち塞がっても私はこの筋目をとおすだろう」と解説しています。
そして、内田氏はその節の中盤でこうまとめます。
どうやら孟子は「恐れない」ことだけでなく「恐れる」ことにも勇気は必要だという孔子の両義的で多層的な教えの方に叡智の深みを見いだしているようです。(中略)北宮黝(ほくきゅうゆう)タイプのタフガイを「勇気のある人」と呼ぶべきか、こちらが間違っていたら、「すみません」と謝ることができる孔子モデルを「勇気のある人」と呼びべきか。さて、どうなんでしょう。
孟子は弟子の公孫丑(こうそんちゅう)にも読者にも「勇気問題」に即答することを求めているわけではありません。もちろん、「正解」を教える気もない。世の中にはこういう人もいるし、こういう人もいる。どちらが「勇気のある人」であるか、なぜそう判断できるのか、それは自分で考えなさい、と。いわば「オープンクエスチョン」として「勇気問題」を人々の前に差し出しているのです。
さて、紫苑祭の運営だけでなく、世の中には正解のある問いなど、正解がある問いに比べてはるかに少ないということは皆さんも承知しているでしょう。
学校での学習は、そうした問題に立ち向かう力をつけるためにあります。
ですから、皆さんには是非、安易に答えを求めることなく、じっくり考える姿勢を引き続き持ってほしいと思っています。
ただ、三年生はそんな暇はないと言うかもしれません。そこはバランス良く、じっくり考えるべきことには時間をかけ、先にどんどん進めてよいものはすぐに手をつけるというタイムマネジメントをしてください。ふと、立ち止まってしまったときは、じっくり考える時間なのかもと思い至る余裕も欲しいものです。
また、1,2年生も学校行事等の中心として活躍していく時期になりました。よく考え、様々な力を身につけ、多くの場所で活躍することを期待しています。後期も頑張っていきましょう。
参考文献 内田樹著「勇気論」 株式会社光文社発行
校長日誌 PTA等4会 第2回常任理事会・理事会
令和6年9月28日(土)本校PTA、後援会、体育・文化振興会、空調設備等設置運用委員会の第2回常任理事会・理事会及び次期役員選出に向けた各会の推薦委員会が開催されました。
冒頭で、音楽部のミニコンサートが行われ、和やかな雰囲気の中、審議が進められ、いずれも承認されました。推薦委員会では、各会の進捗状況の報告、確認がありました。お休みのところ御出席いただいた役員の皆様、ありがとうございました。
音楽部ミニコンサート | 推薦委員会 |
校長日誌 1学年秋の学習会
令和6年9月28日(土)昨日から本日までの2日間、秋休みを利用して1年生秋の学習会を行いました。日程に都合のつく生徒が参加して、同じ部屋で緊張感を持ちながら学習を行いました。後期に向け、学習習慣が更に定着し、今後の学習活動のよい弾みになったのではないでしょうか。 |
校長日誌 PTA大学見学会
令和6年9月27日(金)本校PTA総務委員会が主催する大学見学会が開催されました。今回は東京都立大学と一橋大学を見学しました。貸し切りバス2台、87名の方が参加しました。都立大学では、現在大学1、2年生の5名の本校卒業生が、受験や大学生活について自らの体験談を話していただきました。一橋大学では、キャンパスの各校舎などを見学しました。大変有意義な研修会になったと思います。企画した総務委員会の皆さん、お疲れ様でした。また、御協力いただいた卒業生の皆さん、ありがとうございました。
東京都立大学 | 一橋大学 |
校長日誌 紫苑祭 第2日
令和6年9月8日(日)紫苑祭2日目を行いました。本日もたくさんの方に御来校いただき、ありがとうございました。生徒が伸び伸びと活動し、御来校いただいた皆様にも楽しんでいただけたと思います。2日間で9,500名超の方に御来校いただき、コロナ禍前の水準に戻ってきました。活気溢れる来年の紫苑祭にも乞うご期待!
オープニング | 生徒会長挨拶 | 紫苑祭実行委員長挨拶 |
開門直後の様子 | 中庭ステージ | 校内も満員 |
校長日誌 紫苑祭 第1日
令和6年9月7日(土)本日から2日間にわたって紫苑祭を行っています。川女生は酷暑にも負けず、心を込めて準備してきました。皆様のお越しをお待ちしております。なお、今年度は川越高校と同時開催です。1日で女子校、男子校の文化祭をお楽しみいただけますので、是非とも川越へお越しください。
門(正門側) | 門(校舎側) | スローガン |
オープニング | 入場の様子 | 中庭 |
校長日誌 パリパラリンピック開会式
令和6年8月29日(木)日本時間の昨夜から本日未明にかけて行われたパリパラリンピック開会式で本校の卒業生の西田杏選手が日本選手団の旗手を務めました。西田選手はシャンゼリゼ通りからコンコルド広場までの道のりを終始笑顔で手を振って観客の声に応えていました。インターネット等で映像をご覧いただけますので、お時間がある方はご覧ください。
校長日誌 実力テスト
令和6年8月27日(火)夏休みが終わり、本日から学校が始まりました。本日は実力テストです。夏休み中の学習の成果が発揮できることを期待しています。 |
校長日誌 生徒による学校説明会・西部地区進学フェア
令和6年8月7日(水)ウエスタ川越大ホールにおいて生徒による学校説明会を行いました。また、1階多目的ホールでは西部地区進学フェアも行われ、本校もブースを設置しました。来場していただいた中学生、保護者の皆様ありがとうございました。中学生の皆さんが、説明のたびに熱心にメモをとる姿が印象的でした。次回の学校説明会は第2回が10月26日(土)、第3回が11月9日(土)(どちらも同じ内容です)です。授業の見学、部活動見学もできますので、本校への受検を少しでも考えている中学生の皆さんは是非参加してください。
(写真は午前の部のものです)
校長日誌 SSHオーストラリア海外研修
令和6年8月6日(月)昨夜、成田空港からSSHオーストラリア海外研修に15名の生徒が出発しました。体調には十分気をつけて、オーストラリアで多くのことを学んできてください。実りある研修となることを期待しています。 |
校長日誌 ぎふ総文2024
令和6年8月2日(金)全国高等学校総合文化祭ぎふ総文2024が開催されています。本校からは書道部が埼玉県代表として参加しており、見事全国第二席 文化庁長官賞を獲得しました。8月22日(木)から27日(火)までさいたま市プラザノースで開催される全国高等学校総合文化祭代表作品展で展示され、その後校内でも展示予定です。
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校長日誌 卒業生 西田 杏 選手 パリ2024パラリンピック競技大会出場 日本代表選手団の旗手に
本校の卒業生で競泳の西田杏選手がパラリンピックパリ大会競泳3種目に出場します。また、現地時間8月28日の開会式では日本代表選手団の旗手として登場します。 令和6年8月1日(木)本校同窓会吉川奨学財団吉川代表理事、同窓会長、旧職員らが集まり、本校同窓会室で西田選手の激励会が行われました。 西田選手は「旗手として重い国旗を持って、日本代表選手団を盛り上げていきたい」「競技ではメダルを獲得したい」と抱負をお話しくださいました。 西田選手 頑張れ! 応援しています。 |
校長日誌 川越市理科スタンダード研修
令和6年7月31日(水)川越市の先生方対象の教員研修「理科スタンダード研修」が本校を会場に行われました。講師は本校の理科教員です。今年度は物理分野と地学分野の内容です。研修に参加された先生方にとっては理科授業作りの参考としていただくことが目的ですが、本校としても長年SSH教育で培ってきたノウハウを様々な校種の先生方に知っていただくよい機会となっています。本日の研修成果を、授業に役立てていただけると幸いです。
校長日誌 カラーガード部川越百万灯夏まつり出演
令和6年7月27日(土)カラーガード部が川越百万灯夏まつりの「OH!通りゃんせ KAWAGOE」に出演しました。暑い中、たくさんの方に観覧していただき、ありがとうございました。カラーガード部の皆さんも暑い中、大変お疲れ様でした。素晴らしいパフォーマンスでした! 百万灯夏まつり実行委員会の皆様も企画・運営等ありがとうございました。
校長日誌 彩の国進学フェア
令和6年7月20日(土)・21日(日)さいたまスーパーアリーナにおいて彩の国進学フェアが行われました。本校も参加し、たくさんの中学生・保護者の方にお越しいただきました。暑い中、ありがとうございました。本校では、8月7日(水)にウエスタ川越において生徒による学校説明会も行います。本校に少しでも興味をお持ちの中学生・保護者の方は是非ご来場ください。 |
校長日誌 全校集会・部活動報告会・壮行会
令和6年7月19日(金)全校集会を行いました。昨日梅雨明けとなり、蒸し暑いためオンラインで実施しました。校長講話の後、進路指導部長から今後の大学入試は文理融合型となってくるだろうから、入試科目ではないという理由で科目を絞っていくのは時代遅れだなどの話をしました。次に生徒指導部長から、自転車乗車時に係るマナー遵守と道交法改正、ヘルメットの着用などについて及び歩きスマホの危険性、SNSを利用する際の留意点などについて話をしました。
全校集会終了後は、先日の北関東大会に棒高跳びで出場した陸上競技部の報告会とこの夏に全国大会に出場する書道部、放送部、SSGの壮行会が行われました。既に大会が終了した陸上競技部は、パーソナルベスト更新おめでとうございました。この後大会を控える書道部、放送部、SSGの皆さんは学校代表として精一杯力を発揮してきてください。
校長講話の要旨は写真の下に掲載しました。表示されていない場合は<続きを読む>をクリックしてください。
全校集会・進路指導主任講話 | 全校集会・生徒指導主任講話 | 報告会・陸上競技部 |
壮行会・放送部アナウンス部門 | 壮行会・放送部朗読部門 | 壮行会・放送部テレビドキュメント部門 |
壮行会・書道部 | 壮行会・SSG | 壮行会・生徒会長から激励 |
校長講話要旨
皆さん、おはようございます。今日は、私が高校の時の経験を少しお話しします。
高校3年生の時、転勤してきた歴史の先生の授業は大変分かりやすい授業で、受験勉強には大変役立つ授業でした。もちろん、人気もありましたが、一方で批判にもさらされたのです。僕たちは高校の授業を受けに来ている。予備校に来ているわけではない。もっと、アカデミックな授業をしてほしいと。
時代ですかね。今では考えられないことかもしれません。その先生も心外であったでしょう。せっかく分かりやすい授業を心がけているのに。
この歴史の先生のことを思い出したのは、先日、神戸にある須磨寺の副住職小池陽人(こいけ ようにん)さんがある専門紙に書いた随筆が目にとまったからです。
小池さんの文章を要約すると、こうです。自分は説法をするときに「相手に伝わらなければ意味がない」と思っていた。
ところが、あるテレビ番組で有働由美子さんとタモリさんが対談しており、有働さんが「万人に分かりやすい番組をやろうと考えてやってきた」と発言したのに対し、タモリさんは「過度に分かりやすくしようとするのは、テレビを観ている人を馬鹿にしているのではないか」「分からないところは分からなくて良い。自分はそうしてきた」と答えた。小池副住職はこの言葉に衝撃を受けた、と書いています。
小池副住職はこう続けます。「わかりやすさを求めるばかりに、本当に伝えたいこと、やりたいことがずれてしまうことがあるのではないか」「分かりやすさよりも分かり難さが印象に残ることもある」「謎を抱えたときに、人は想像し、考える」と。
私は「分かりやすさ」にはいくつか種類があると思っています。例えば、論理的に段階を踏んで伝える分かりやすさとか、謎の部分を巧妙に隠して内容を単純化する分かりやすさなどです。
だから、分かりやすさの中には多分に危うさをはらんだものがあると思うのです。
例えば、ネット記事は分かりやすく書かれているものが多いと感じるかもしれませんが、それはもともとあなたに合うようにカスタマイズされています。レコメンド、エコーチェンバー、フィルターバブルなどの言葉を耳にしたこともあるでしょう。分かりやすいからと鵜呑みにしてしまうと、思考の偏りや誤った知識を身につけてしまう恐れがあり、極めて危険です。
また、現代のような混沌とした世の中で、分かりやすいものからだけ受動的態度で学んだ知識、技術、智惠は、世を渡っていくのにどれだけの力になるでしょうか。
先ほどの小池副住職は文章の中でこうまとめます。「答えを求めるその道中に、思わぬ学びを得ることも沢山ある」「聞いた方の心に豊かな謎を残すような法話ができるように精進したい」と。
ちなみに、冒頭で話をした歴史の先生については、分かりやすい授業をするだけでなく、実は多くの研究成果を著作に残しており、授業の端々にそうした研究成果に基づいた次の学びにつながる深さがあったと語る卒業生も多くいました。豊かな謎を聞き取るスキルも大事ですね。
さて、川女の先生方は分かりやすい授業を心がけていますが、その中に多くの「豊かな謎」があるはずです。皆さんはその豊かな謎を見つけ出し、それについてじっくり考え、解き明かしていくことで、学習の効果を高めてほしいと思っています。これから始まる夏季補講ももちろん同様です。良い成果が出ることを期待しています。
では、夏休み中は勉強の他にも、部活や文化祭準備などやることは沢山あると思いますが、体調には十分留意して、また、事故に遭わないよう過ごしてください。夏休み明けにお互い元気な姿で再開できることを楽しみにしています。
参考文献:令和5年3月31日 中外日報「随想随筆」
校長日誌 音楽部定期演奏会
令和6年7月15日(月・海の日)音楽部定期演奏会がウエスタ川越大ホール行われました。大変多くのお客様にご来場いただき、会場は満席の状態でした。想定数を大幅に上回るお客様の数でしたので、一部の方にはパンフレットをお渡しできないなど、ご迷惑をおかけしました。当日は、県立浦和高校グリークラブの皆さんにも演奏していただきました。女声合唱はもちろんのこと、男声合唱、混声合唱、ミュージカルと盛りだくさんの内容で、とても楽しむことができました。
校長日誌 救命救急講習
令和6年7月11日(木)川越地区消防組合の方4名にお越しいただき、生徒及び教員向け救命救急講習を行いました。夏休み中の合宿、部活動などでの万が一に備えて、毎年この時期に実施しています。皆さん、真剣に取り組んでいました。
校長日誌 第2考査
令和6年7月8日(月)第2考査が始まりました。これまでの学習の成果を遺憾なく発揮してください。また、ここのところ大変暑い日が続いています。体調管理にも十分留意しながらこの考査を乗り切ってください。 |