生物部 最近の活動

2026年度チームアライグマシンポジウムのお知らせ

2026年11月8日(日)チームアライグマ主催 高校生によるシンポジウムを開催します。

どなたでも参加できますので、二次元バーコードから申し込みください。

今年度は、午前に各学校の活動紹介を行います。

午後は、環境問題のテーマについて小グループに分かれて討論会を行います。中学生から大学生、広く一般の方のご意見を聞きたいので、ぜひおいでください。

R8シンポジウムポスター完成版.pdf

【生物部】2025年度後期の活動報告

 

 

10月5日(日)埼玉県川の博物館 「高校生と学ぶ埼玉の生きもの」参加

 チームアライグマと川の博物館の共同企画で実現しました。川越女子高校。越谷北高校、大宮高校、越ヶ谷高校が参加。あいにくの雨で来場者が少なかったのですが、小学生や親子連れが訪れてくれました。各高校で工夫したブースを開催しました。

川越女子高校:外来生物の紙芝居、外来種希少種かるた

越谷北高校;埼玉の昆虫の標本の説明、校内ビオトープに訪れる生きものの紹介

大宮高校:生きもの折り紙をつくろう

越ヶ谷高校:川にいる生物の紹介

10月7日(火)鳥の観察

 今年度は1か月に2回、7:45~8:15の時間帯で校内の鳥の観察を行っています。川越女子高校の敷地内にある中庭と生徒ホール前の庭、校門前の桜並木を中心に観察しています。

11月2日(日)高麗川定期調査

 巾着田~東吾野の調査を行いました。うっすらと木々が色づき始めていました。8月の調査で初めてカワリヌマエビが侵入した白子橋付近は、外来種が定着してきています。残念な結果です。

11月8日(土)西部地区自然科学部交流会 参加

 1年生は初めてのポスター制作とポスター発表会となりました。鳥グループは初めてのポスター発表となりました。自分の研究をわかりやすく説明するのは大変ですが、緊張しながらも頑張りました。

11月9日(日)チームアライグマ シンポジウム 開催

 テーマは「チームアライグマと考えよう 現在・過去・未来から考える 自然に対して私たちができること」 

一般参加19名 生徒45名 顧問8名 合計72名 が参加しました。

11月14日(金)荒川知水資料館訪問とヌカエビの寄贈

 ヌカエビを飼育管理してくださっているテクセンドフォトマスク(株)、埼玉県生態系協会の方々と一緒に荒川知水資料館(東京都北区)を訪問し、荒川の在来種としてTOPPAN朝霞事業所内のビオトープにて繁殖しているキンブナとヌマエビを、寄贈展示することになりました。また、生徒が作成した説明のフリップも合わせて展示していただけることになりました。荒川知水資料館は、北区の荒川岩淵水門のほとりにあります。この資料館は、東京都の小学生が社会科見学で訪れる場所です。多くの小学生にヌカエビを知ってもらいたいです。国土交通省荒川下流河川事務所と併設しており、今回内部の施設を見学させていただきました。埼玉から東京に流れる荒川の管理の重要性を感じ取ることができました。

11月16日(日)チームアライグマ野外実習 (越谷北高校主催の公開講座に参加)IN 熊谷

 熊谷の河川敷の動植物の観察を行いました。実りの秋を迎えており、くっつき虫(布について種子を散布する植物)が目立ちました。昆虫の擬態などを観察することができました。

12月25日(木)埼玉県探究活動発表会 日本薬科大学

 生物部では、2件の口頭発表を行いました。

2年生は初の口頭発表でしたが、よく練習して立派にやり遂げました。

「荒川水系における外来エビと在来エビの分布と準絶滅危惧種ヌカエビの保全」

「クビアカツヤカミキリの体長調査」

12月25日(木)冬休み科学教室 参加 IN川越女子高校

 発表に参加しなかった生徒は、川越市の冬休み科学教室に参加しました。生物部のブースでは、外来種希少種かるたを行いました。

 

1月17日(土)高麗川定期調査

 今年は、水温が0℃よりも高く、日中は暖かい日でしたので、調査が楽です。乾燥が進み、川の水位がだいぶ低いです。

1月21日(水)エビの研究の様子

 エビのサンプルを双眼実体顕微鏡で体長を測定し、とげの数を数えて記録しています。写真に撮り、すべてのサンプルを保存しています。また、川の水質調査を行っています。4月のかるたの印刷に向けて、現在データを整えて編集作業を行っています。

 

 1月25日(日)チームアライグマ合同ミーティング IN川越女子高校

 1年生を中心に来年の方針の話し合い、代表者を決定しました。今年は3名の立候補がありましたので、3名を中心に協力して来年の運営をしていきます。熊谷西高校のメンバーがまとめてくれたポスターを囲んで、2年生を中心に生態学会に出展するクビアカツヤカミキリのポスターの考察を行いました。

2月8日(土)理科教育研究発表会 参加  IN埼玉大学

 ポスター発表を4件行いました。他校の高校生と交流ができました。

 荒川水系における 外来エビと在来エビの分布(2025年) 吉廣咲希 日下友結

 準絶滅危惧種ヌカエビの水質変化の耐性  野中和奏 瀧口遥 

 クビアカツヤカミキリの体長調査  小池ひかる 菊地圭 中村碧音

 川越女子高校内における鳥類の飛来調査 三浦珠稀 早坂真祐美 服部ふたば

2月14日(土)川の再生交流会 リバサポアワード 優秀賞受賞

 生徒は土曜授業のため、顧問が代理で授賞式に参加してきました。2年連続の受賞です。来年もいただけるように頑張ります。

3月10日(火)第60回水環境学会年会 みじん子賞授賞式 参加 IN中央大学(多摩キャンパス)

 2025年度 水環境文化賞 児童生徒の部 みじん子賞

        埼玉県立川越女子高校 生物部(埼玉県川越市)

授賞対象活動:

荒川水系におけるヌカエビを中心とした調査・保全活動および水環境保全に関する啓発活動

☆荒川水系でのヌカエビおよび外来種であるカワリヌマエビ属の生息調査

☆ビオトープを利用したヌカエビ保全活動

☆対外的な外来種問題、生物多様性および生態系保護等に関する啓発活動
 

 これまでの生物部の活動が評価されて、中央大学で開催された水環境学会の年会の中で行われた 水環境文化賞 児童生徒の部 みじん子賞 授賞式に参加してきました。素晴らしい会場で表彰していただき、誇らしい気持ちになりました。これは、先輩方から引き継いだ調査や部員の思いや努力があってこそいただけた、みんなの賞だと思います。

 現在の生物部員は年間のエビの同定数は1800を超えており、調査は年間のべ25か所を超えています。調査に行くだけでも大変ですが、学校に戻ってからの同定や写真を撮って保存する作業も膨大な時間を要します。また生態学会をはじめ、高校生が行うことができる様々な場所で研究発表を行い、多くの方と交流し研究についてアドバイスを頂戴し、育てていただきました。

  ヌカエビの保全は、日本生態系協会の方が間に入っていただき企業の方に声をかけていただいたことからスタートしました。初めてヌカエビが繁殖を確認できた時は、みんなで感動しました。また、寿命が2年ぐらいと思われるヌカエビがきちんと継代できるか心配でしたが、2年間調査を続けて、順調に継代できていることを確かめることができました。これも、ビオトープを管理してくださるテクセンドフォトマスク(株)のチームスタッフの方のご尽力にほかなりません。心より感謝しております。

 外来種問題を取り組むには、小学生へのアプローチが大切である、というスローガンがいつの間にか生徒の声から出来上がり、これが脈々と受け継がれています。啓発活動にも力を入れており、さまざまなイベントに声をかけていただき参加させていただいております。啓発活動は生徒が自主的にアイデアを出して紙芝居や説明フリップを作成し行っています。4年前の生徒の発案で作り始めた外来種希少種かるたも32種となりました。

 これからも生物多様性、生態系の保護において高校生ができることを模索し、調査研究や保全活動、啓発活動に頑張っていきます。川越女子高校生物部にかかわっていただいた皆様に改めて感謝申し上げます。

 最後に、これらの活動ができているのもチームアライグマというグループに所属し、他校の高校生との交流して一緒に調査研究や啓発活動を行う仲間がいるからこそだと考えております。チームアライグマの顧問の先生方や生徒の仲間にも心より感謝いたします。

 

公益社団法人 日本水環境学会 みじん子賞 受賞活動の概要_(公社)日本水環境学会

以下は、水環境学会誌に掲載されたものです。

 1.受賞の感想 

 この度,2025年度水環境文化賞児童・生徒の部(みじん子賞)という大変歴史ある賞をいただき,ありがとうございました。生物部のみならず,本校としても大変名誉なことであり,選んでいただけたこと厚く御礼申しあげます。今回の受賞は,現役で活動する部員はもちろん,これまでの卒業生の地道な活動の延長上にあります。これを励みに水環境の保全,生態系の保全に寄与していきます。

2.埼玉県立川越女子高等学校生物部について 

 埼玉県立川越女子高等学校は,埼玉県の中央部にある川越市に位置し,創立116年を迎える伝統校です。県内では,「川女(かわじょ)」の愛称で呼ばれています。生物部は生物クラブとして1952年から活動記録が残っております。2014年に,埼玉県と東京都の約10校の生物系部活動が集まって高校生合同研究グループである「チームアライグマ」を結成しました。生徒が主体となって合同ミーティングやシンポジウムを開催するなど,外来生物問題をはじめ生物多様性,生態系の保全などの調査研究や啓発活動を複数校で協力して行っており,現在も続いております。チームとして埼玉県から「令和6年度彩の国環境大賞 優秀賞」をいただきました。

 3.活動の概要 

【カワリヌマエビ属およびヌカエビの調査】

 川越女子高校生物部では2015年から体長が2cm~3cmのエビに着目して調査を開始しました。中国や台湾から釣り餌やペットとして持ち込まれたカワリヌマエビ属シナヌマエビ(外来種)が,ヌマエビ属ヌカエビ(在来種)【埼玉県レッドデータブック2018年にて準絶滅危惧種(NT2)に指定】の生息域を脅かしています。調査は生徒が直接川に入り,ガサガサと呼ばれる方法で手持ち網をゆすって捕獲し,種同定を行い,体長やとげの有無を記録,調査地点の水温,流速,pH,水質調査を行っています。現在,荒川水系下流域~中流域は100%カワリヌマエビ属となっており,本流の上流地域(長瀞地区)にも及んでいます。一方,ヌカエビは,荒川水系支流で護岸工事が行われておらず,自然の多様な環境が残されており,水質が保たれている中上流域(高麗川,入間川,越辺川)にカワリヌマエビ属と混在して生息しています。2023年8月の定期調査で,これまで外来種と在来種が混在していた高麗川の鹿台橋付近でヌカエビが全く見られなくなったことから生徒が危機感を強くし,ヌカエビの保全をする必要があるとしてさらに上流の調査を行い,ヌカエビの生息場所を探すことや水槽での人工飼育をスタートさせました。高麗川上流で100%ヌカエビが生息する場所を突き止めており,DNA解析を行い,繁殖を確認しています。高麗川流域で外来種と在来種の分布割合は,降水量による水位の変化で季節変動や年変動があることがわかりました。外来種と在来種の混在する地域では,上流の繁殖地から水の流れにしたがってヌカエビが移動していると考えております。2025年の調査でこれまで100%ヌカエビが生息していた白子橋付近にカワリヌマエビ属が侵入し,さらに定着しつつあることを確認しました。夏の渇水でカワリヌマエビ属が川岸を遡上したと推測され,外来種は今もなお勢力を広げており,継続したモニタリングの意義は大きいといえます。

【ヌカエビの保全】

 学校の水槽ではヌカエビの人工繁殖ができないことから,2024年には日本生態系協会を通じてテクセンドフォトマスク(株)にご紹介いただき企業連携することになり,「ヌカエビプロジェクト」としてTOPPAN朝霞事業所内にあるビオトープにヌカエビを放流し,保全をスタートさせました。TOPPAN朝霞事業所のビオトープは,10年の実績があり地下水を組み上げた水を使用し,埼玉県の希少種であるキンブナやホトケドジョウが放流されています。毎月の個体数調査を行っており,水質が確保され繁殖は成功していることが確認できました。2025年11月には,荒川知水資料館にヌカエビを寄贈し,荒川の在来種として展示紹介しています。今後,繁殖したヌカエビを自然に戻すことができるか,さらなる保全地への移譲も含め検討していく予定です。

【啓発活動】 

 本校文化祭や川越市冬休み科学教室,埼玉県水環境課主催のイベントやボランティア活動等で小中学生や一般の方対象に,本校生徒が作成した「外来種希少種かるた」を実施したり,外来種問題をクイズや紙芝居で説明したり,エビの研究紹介をしています。また,かわごえ環境フォーラムにて一般市民向けに研究報告を行っています。「外来種希少種かるた」は三菱UFJ銀行のご厚意により50部余り印刷し,地域の学童クラブに無償配布予定です。生態系保全のためには,小学生のうちから興味を持ってもらうことが大切だという本校生徒の意見を形にしたものです。

4.おわりに

 埼玉県は海なし県ですが,多くの豊かな川に恵まれている土地です。そして川は海へとつながっており,川を守ることは海を守ることであり地球を守ること,エビの調査を通じて水環境の重要性を実感しております。生徒は楽しみながら活動しており,調査を通じて自然の素晴らしさを学んでいます。顧問としては,将来の研究者または一市民として環境問題にかかわっていける人材を育てていきたいです。 最後になりましたが,埼玉県魚類研究会の金澤光先生,立正大学の関根一樹先生,城西大学の真野博先生,日本生態系協会の佐久間元成様,TOPPAN(株)およびテクセンドフォトマスク(株)の従業員の皆様,埼玉県水環境課の皆様,かわごえ環境ネットの皆様,荒川知水資料館様,NHK埼玉放送局様,その他かかわっていただいた皆様に深く感謝申しあげます。


  

3月12日(木)~3月14日(土) 第73回日本生態学会大会にオンライン参加

 「荒川水系における外来エビと在来エビの分布と準絶滅危惧種ヌカエビの保全」
  オンライン形式のポスター参加でしたが、研究者の方にも興味を持っていただきコメントをいただきました。

「クビアカツヤカミキリの体長調査」(チームアライグマとして発表)

  7校で調査した結果を踏まえたポスターを発表しました。

 

3月22日(日)関東近県SSH発表会 工学院大学(新宿)

  口頭発表1件、ポスター発表4件を行いました。他校の生徒とも交流することができました。

【口頭発表】荒川水系における外来エビと在来エビの分布と準絶滅危惧種ヌカエビの水質変化の耐性

【ポスター発表】荒川水系における 外来エビと在来エビの分布(2025年)

        準絶滅危惧種ヌカエビの水質変化の耐性 

        クビアカツヤカミキリの体長調査

        川越女子高校内における鳥類の飛来調査

3月24日(火)三菱UFJの方とエビ取り体験 実施

 三菱UFJ銀行のご厚意により寄付をいただき、本校で3年前から制作している「外来種希少種かるた」を50部ほど印刷することになりました。その関係で、三菱UFJの方々がエビ調査の様子を知りたいとのご要望があり、本校の研究のポスター発表を聞いていただいた後、川女フィールド(新河岸川)にて一緒にエビ取り体験を実施しました。外来種や希少種に関心を持っていただき、研究概要などを熱心に聞いていただきました。エビが簡単に取れることを体験していただきました。

 

【生物部】2025年度水環境文化賞 児童生徒の部 (みじん子賞)授賞しました

3月10日(火)中央大学多摩キャンパス クレセントホールにて

このたび、日本水環境学会から、2025年度水環境文化賞 児童生徒の催(みじん子賞)をいただきました。10年続くカワリヌマエビ属、ヌカエビの調査研究の継続と、ヌカエビの保全活動、外来生物問題や生物多様性、生態系の保全に関する啓発活動を評価されました。栄誉ある賞をいただきまして、大変感謝しております。

現役の生徒たちは、研究熱心で、活躍は目を見張るものがあり、主体的に研究にかかわっています。また、現役の頑張りはもちろんですが、生物部卒業生が粘り強く調査を続けてきた延長上にこの賞があると思います。また、前顧問の故矢野光子先生が手掛けた研究の情熱を引き継ぐことができ、形になったことは現顧問としても大変うれしいです。今後とも生物多様性や生態系の保全に寄与できるよう、継続してモニタリングを続けていきます。

研究を続けるにあたり、ご協力いただいた立正大学の関根一樹先生 城西大学の真野博先生、日本生態系協会の佐久間元成様、TOPPAN(株)朝霞工場様、テクセンドフォトマスク(株)鈴木俊宏様とスタッフの皆様、埼玉県水環境課、川越市環境政策課、かわごえ環境ネット、荒川地水資料館、NHK埼玉放送局、民宿川波様、その他かかわっていただいた皆様に深く感謝申し上げます。

 

【生物部】リバサポアワード2025 授賞しました!

2026年2月14日(土)埼玉会館にて 「川の再生交流会」

「活動部門 リバサポアワード2025」 表彰式がありました。生徒は授業があったため、顧問が代わりに参加することになりました。活動の頑張りを県民の皆様から認めていただいたこと。2年連続での受賞で大変うれしいです。3回いただくと殿堂入りということですので、3回目目指して頑張っていきます。

 

【生物部】チームアライグマ 高校生によるシンポジウムアンケートまとめ

11月9日(日)チームアライグマ 高校生によるシンポジウムのアンケートがまとまりました。

関わっていただいたたくさんの方々のおかげで、シンポジウムが有意義なものになりましたこと、改めて感謝申し上げます。

R7チームアライグマシンポジウムアンケート集計まとめ.pdf